いくらおにぎりブログ

邦画中心の映画感想ブログです。ネタバレがありますのでお気をつけ下さい。

【映画】模倣犯

2006-08-31 | 邦画 ま行

【「模倣犯」森田芳光 2002】を見ました。



おはなし
おはなしになりません


原作が良くて、映画版がダメダメだった映画。ここ数年で言うと、「デビルマン」や「ローレライ」などが挙げられると思いますが、それらと、この映画が根本的に違うのは、前者は頑張って作ってはみたものの監督の力量が足りずにつまらなくなってしまった。ところが、この映画はあきらかに悪意を持って原作を滅茶苦茶に改変しています。

もちろん、映画を見た人の全てが原作を読んだわけではないでしょうし、少なくとも映画化権を手に入れて、森田芳光に監督・脚本を委ねた以上、そこからはタイトルは一緒でも原作と映画は無関係ということもできます。しかし、仮にもベストセラーの映画化である以上、原作へ最低限の敬意は払うべきだと思います。

実際、森田監督が夏目漱石の原作を映画化した「それから」は素晴らしい映画でした。松田優作や小林薫などはもちろん、藤谷美和子にすら「原作のイメージを壊さない」抑制された演技をさせたんですから。それならば、何故、この映画については、それができなかったんでしょうか。

本を読んで感動した時、人は頭の中に自分なりの映像を組み立てています。そして、それが映画化されれば、そこには多少の違和感があるのは当然です。でも、問題は個々人のイメージと監督の映像世界がマッチングしなかった、ということではないのです。監督が精一杯の努力と原作に対する愛を持って仕事をしていない、そのいい加減な姿勢に腹が立ちます。

とはいえ、中居正広は中々良い芝居をしていました。表面は人当たりの良い青年だけど、内心は冷酷な性格破綻者という「ピース」をうまく演じています。また、津田寛治の演じた「浩美」は原作とはイメージが若干違うけど、それでも躁状態の狂気とでもいうべき迫力のある演技でした。
また、木村佳乃も中居くんの首がロケットしたあと、破片がパラパラ落ちてくる中での懸命の演技。本当にご苦労様でしたとしか言いようが有りません。もちろんデジタル合成ですから、横で実際にロケットしていたわけでは無いにせよ、さぞバカらしかったと思います。

映画を見てて疑問に思ったのは、塚田真一というキャラクターの扱い。原作ではかなり重要な役で、彼に関わるサブキャラクターも複数登場します。でも、映画ではそこらへん一切無視。だったら、いっそ塚田真一なんて登場させないほうがスッキリするのに、と思っていたのですが……
塚田真一を演じた田口淳之介くんはKAT-TUNのメンバーだったんですね。主役は中居正広だし、ジャニーズ事務所の抱合せ販売(以下自粛)

 

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