車からアンテナと無線機を取り外したばかりですが、なんとなくさみしいものだなあとつくづく感じています(^-^;)。
ちょっと車で出た先で「今はどうかな」と18MHzバンド内でくるくるとダイヤルを回してチェックしては「あーなんにも聞こえないやぁ」とか「お!強力入感!」と一喜一憂するのが日常風景です。
ところが今はすっと左手を伸ばしたところに・・・あー無線機がありません(^-^;)。
当初は常置場所、部屋にHF無線機IC-703が一台だけでした。開局して短波無線を楽しもうとはじめるのですから、これはごく普通のことだと思います。そのうち、車に乗ってロケーションのいいところへ出かけてそこでも無線を楽しんで見たいと思うようになります。
そこでどうしても必要なのが車にモービルホイップ・アンテナを取り付ける基台とアンテナ同軸ケーブルの用意です。こればかりはどうしても追加投資をして用意しないと結構不便なので、覚悟を決めて用意しました。
ところが、移動運用が出来るように車載の無線機をもう一つ用意する・・・というのは、これはかなり無理があります。すでに無線機を持っているわけですから、移動運用をする時には常置場所から無線機だけ取り出して、それを車に持ち込み、そして運用する・・というのが妥当なところです。
実際、無線機本体を移動させても「電源ケーブル」と「アンテナ同軸ケーブル」を接続して、すぐHF無線機を稼動させることが出来るように、準備を進めました。(無線機に適合する電源ケーブルをもう一つ取り寄せ注文しました。それから車内のヒューズボックスから電源を取るヒューズを使って電源ケーブルを接続するだけで運用できるように準備しました。)
車に「アンテナ基台」は用意できた。無線機を稼動させる「電源ケーブル」も確保した。あとは移動運用する時に、常置場所から「モービルホイップAnt」と「HF無線機」を持ち込むだけ!
はい、良く準備で来ました(^-^)。
ところが欲深いもので、いつもいつも無線機とアンテナを車に持ち込むことはなく、その時はどんなにいいロケーションに出くわしても、どんなにいいコンディションの日に出くわしても、バンド内をワッチすることさえ出来ません。
では、いつもかばんを持って仕事に出かけるときに、常置場所に据え付けてある固定無線局の「無線機とアンテナ」を毎回「取り外して」、仕事の荷物と一緒に車に持ち込む・・・というのは?
やってみるととても現実的ではありませんでした。 つまり・・・実際にはほとんど無線機とアンテナを車に持ち込むことがありませんでした。
休日の日などに「よーし、今日は移動運用をするぞ」と覚悟を決めて、無線のために出かけるとき以外は、なかなか趣味の二次的な「無線機とant」を毎日移動させる(帰宅して車から降りる時はまた「無線機とant」を外して部屋に持ち込み接続し直す)、そんなことはできるものではありませんでした。
「 車の中に取り付けて固定した車載無線機 」 やっぱり欲望の進む先は、常に車に常置・セットアップされた無線機とアンテナシステムです(^-^;)。結局、常置場所にも自分の車の中にも「無線機とアンテナ」を常設することになりました。
これはかなり贅沢な話です。無線局を開局して、家の中と車の中に「二つの無線局」を用意するということですから。無線機は2000や3000では買えませんし、アンテナにしても常置場所にすでに所有しているアンテナなのにそれと同じものを(別のアンテナを使ってもいいのですが)また用意することになります。
しかし、コストを覚悟してモービル・ステーションを作ってみて、あー良かったなあと思うことがその後多かったので、Mobile Stationに対する投資は十分見合うものだなあと日々思うことになります。
○車に乗り込むのに常置場所の無線システムをバラバラにしなくても良い。
○車に乗り込むのに無線関連の荷物を持ち込まなくても良い。
○車に乗ってエンジンをかけたら、ラジオを付けるように電源を入れると即ワッチ可能。
これだけでも、かなりのメリットですが・・・
○いろいろな時間帯でワッチが可能
○いろいろなロケーションでワッチが可能 このことで、電離層に反射して届く短波電波の動き、生態が実感を伴って感じられるようになります。
当局が使用しているモービルホイップアンテナはすべて「モノバンド・アンテナ」なので、運用する場合にはバンドごとにアンテナを取り付け替える必要がありますが、7MHz、18MHz、21MHzとバンドを越えてワッチすることも不可能ではありません。 「おっ、今はこのバンドの電波が勢いがあるぞ」と判断できたらその周波数のモービルホイップに取り付け替えることで、より強力に受信できますし、実際にそのまま運用に入ることも可能です。
こうしてデミオに無線機とアンテナを装備して、モバイル・ステーションが稼動するようになってからは、仕事の帰りに強力に入感する18MHzSSB信号を見つけたら、少し「寄り道」してロケーションのいいところへ車を移動させ、そこからコールして交信が実現したりするようになりました。
また、常置場所でダイヤルを回していた時ヨーロッパからのDX信号をキャッチし、これは交信できるかも!といそいで車に乗り込み郊外の入り江になったところまで移動して、DX交信が実現したこともありました。
この時には第一電波工業製のエレメント長1.2m・モービルホイップアンテナ(+50W出力)で、スイスのDXerと交信することができました。サイクルのどん底!で、極端に電波の飛ばない時期にもかかわらず、本当に突発的で偶然得られたコンディションの中、モバイルステーションでのDX交信が実現したこの時のことは忘れられません(^-^)。
(サイクルのコンディションが上がってくるとモービルホイップ・アンテナでかなりの運用が可能になると言う話はいろんな記事で、またOMから話をうかがっています。今後のコンディションの変化が楽しみです。)
こうしていつも使う自分のデミオに、HF無線システムが搭載されてからは、普通の国内AMラジオで「気象情報」「道路情報」を定時に聞いたら、それでラジオをオフにして、今度はHF無線機(IC-706MarkII)の電源を入れ、短波帯の電波伝搬をチェックするのが毎日のことになりました。
「今日の、今の時間帯で、電波は飛んでいるのか/いないのか」
「電波が飛んでいるとしても強度はあるのか/ないのか」
デミオはマニュアル5速ミッションのため、クラッチを踏んでシフトレバーの操作が常に必要になります。そのため走行中に交信することはなく、受信専門!となります(^-^;)。
(これは交信できそうだ、交信したい!と思った時には、すばやく車を止めるところを探して停車させ、すぐコールして交信します。)
また、良く電波が飛んでいて了解度が高い時などは、18MHzSSBバンドらしい無線関連、アンテナ関連、コンディション関連などのOM局のラグチューを、走行しながらワッチさせてもらって楽しんでいます。 「おー、このコンディションでも20mの高さのタワーにHB9CVならば、10W出力送信でもこんなに聞こえるのか」とか、「うわよく聞こえると思ったら200W出力だったんだぁ」とか、それぞれの無線局のシステムの送信信号をいろいろたくさん実際に聞いて見ると、単にコンディションだけでなく無線システム装備の違いも少しずつ体感できるのがとても新鮮で、ワッチしていても楽しく思っています。
最初の頃のように、「よーし今日は移動運用、無線をするぞ」と腹をくくって下準備から始めて、Mobile Stationを運用するのでは、なかなか日常的にHF電波とたわむれ、遊ぶことはできません。
覚悟を決めて自分の車にも無線システム一式を組み込んでMobile Stationを用意するのは、なんとも贅沢かなあと躊躇している「ふり」をすることもあったのですが(^-^;)、今になって思うと無線機を車に積み込んで、いつでもMobile Stationが稼動させることのできる状態にしたのは、よかったなあとしみじみ思うのでした。 管理人
psもしオートマチックトランスミッションの車に乗るようになったら、その時には走行中にも「あー試しにコールして、こちらの電波が届いているかどうか確認して見たい」と思った時に、すこし「対応」が変わりそうです(^-^;)。 (完全に走行中に運用できるマイクとPPTスイッチを装備したら、もういつでも運用可能ですね!)
今度、いちからMobile Stationを作り直すことになる、ファミリア・ショートワゴン
(インターネットより引用。細かな年式・バージョンは写真とは異なるはず。)