気ままに戯言 ・・・

日々の出来事であったり、見聞きしたものへの感想であったり、時には不動産の知識や裏話であったり、気ままに書き綴ります。

指値のリスク・・・

2020年06月24日 | 売買知識編
 知り合いのお客様が「某不動産業者の取り扱う物件に興味がある!」と言ってこられたので、早速現地まで御一緒して確認をすると・・・「これなら!」とお客様は納得の御返事。 その某不動産業者とは比較的仲良くさせてもらっていることもあって早速連絡をしてみると・・・なんと、「実は数日前に1件、申し込みが入ったんですよ~~。販売価格よりも100万ほどダウンの指値があるんですけどね。そちらは販売価格どおりですか?」 と言ってこられます。 私が「勿論ですよ!」と答えると、「そうですかぁ~~。でも、一応売主さんの了解は得ておりますしねぇ~・・・。う~~ん、万一、不成立となった場合は即連絡させて頂きますから、今の時点では御勘弁頂けませんか~~・・・。」と言われてしまって・・・ありゃりゃ、ギャフン! です。

 まあ、でも、例え指値での申込みだとしても、元付業者さんとしての気持ちは分からないじゃありません。 売主さんのことを第一に考えたなら100万は大きく、きっと売主さんに話せば「是非そっちにしてくれ!」と当方のお客様を優先するだろう可能性は大です。 しかし、業者さんの立場とすれば “両手” と “片手” の差は大きく、売主さんにはとてもじゃないが言えないものの、自社の申し込みを優先させたいのが本音でしょう。 その本音は痛いほど分かるので、買主である知り合いのお客様には伝えました。「当方の名前は絶対出さずに、直接その元付業者さんに連絡してみて下さい。上手くいけば、その一番手の申込者よりも優先して受け付けてくれる可能性が無いとも言えませんよ。」・・・と。

 可能性が無いとも言えない・・・というのは、二番手になるであろう知り合いのお客様の申し込みによって、もし一番手のお客様が「それなら販売価格どおりに買うよ!」となれば、そのまま一番手のお客様が優先されるでしょうし(売主さんからすれば「買えるなら最初からその価格で入れてヨ!」と思われるかもしれませんけど)、また、売主さん、元付業者さんの判断によっては「一度了解したことだから・・・」と、例え100万の差はあっても律儀に一番手のお客様で話を進めることだってあり得ます(これは業者さんの考えのみならず、売主さんの考えによっても変わります)。 要するに、申し込み時点で指値をするということは、そういう “万一” も有り得る! ということですね。 買主さんとすれば出来るだけ安く買いたいと思う気持ちは誰だって一緒。 ですが、申し込み後さえもその分のリスクは抱えなければいけないのだ、ということを充分理解された上で指値申込みされるが無難なのでしょうね。

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