結晶戦

雪を使ったイラストを、というのは前記事に書いた通りだけれど、
パーツが多いというのは雪の結晶のバリエーションを多く描こうとしているということ。
数は20を超える。
イラスト描きとして「発展途上になりかけている」僕にとっては結構大変な作業。

まず雪の結晶をそらで書くことはもちろん無理。
そんなときにはインターネット。携帯で「雪　結晶」で検索。
ヒットした雪の結晶の写真などを元に描く。時代に助けられてます。
が、当然ヒットした画像が全部目的にあった画像ではない。
画像を次々みていくと、しまいにはなぜヒットしたのかが謎な画像が出てくる。
そしてあきらめる。

この時点で描いた雪の結晶は14。
あとはこれまでのを参考にしつつイメージで描いてみる。
描けない。アウトプット力のなさを再確認してちょっとへこむ。

で、お手軽な携帯から腰を据えたパソコンへシフト。
同じ語句で検索。
ほとんど同じ画像がヒットする。あ、この写真さっきみたなぁ。

もちろん違うものがあったりはするので、それを参考にして描いてます。
この記事を描いている現時点で18。

あと少し。それで雪の結晶の「下書き」が終わる。

素材は多くて根気が足りない

今描いているイラストはリクエストもあったことだし雪を使ったイラストを考えていて、
イメージとしては2つ考えているものがある。

いつものようにシンプルなものになるとは思うけど、
これまでと比べてパーツが多い。まずはそのパーツづくりなんだけれど、、、
描いているうちに「あぁぁぁ」ってなってくる。まだ下書き段階だというのに。

根気がないってクリエイターな仕事を目指すうえでどうなの？
なんて思いながら描いてます。

根気もやってくうちに身についてくるかな？

#i00023

世界がもし100人の村だったら。
前に話題になった僕たちに世界の現実を突き付ける物語。
すこし前にブームになったもの、という印象だったのですが、最新のデータを使って、シリーズで出ていました。

僕はこの100人村の物語を話題には聞いても読んだことはありませんでした。
2008年のデータから数字に改訂を施し、
たべもの編、こども編、1000人村を収録したものを家族が持っていたので、読みました。

マガジンハウス文庫
「世界がもし100人の村だったら　総集編」
池田香代子　再話・文＋マガジンハウス編

時期としてはかなり遅いとは思うけれど、かなり引き込まれました。
絵本の形をしているので、文字数は多くないのに、小説を一気に一冊読んだときの疲れを感じました。

本編の内容ももちろんですが、最後にあった池田香代子さんのあとがき。
そのあとがきの最後に、こんな一節がありました。

「わたしたちは無力ではない、微力なのだ」

本編を読み、そしてこの言葉を読んだとき、強く心を揺さぶられました。

僕はあまり誰かの言った言葉や作ったものをそのまま使うようなことは好まない。
描いているイラストやその構成に既視感がある、という指摘は受けたことがあるけれど、
それは僕のアウトプット技量の問題で、参考までに留めようとはしている。
少なくとも、自分自身が模倣の範囲だなぁと思ってしまうものにならないようにしている。

言葉やその他、作りだされたものはその人のものであり、他人がそこに手を出すのはいいのだろうか？
さらにはそれをこうして誰もが見られる可能性のある場所に載せるのはいいのだろうか？
妙に強い著作権主義というか、なんか古い考えかなぁとか思いつつも、僕はそんな考えを持ってきました。
ネットの自由度には僕はかなり疑問を持っているほうだと思います。許容も必要かと思いながらも。

それでも。
僕はこの一節を使ってイラストを描きたいと思いました。
描いたのなら載せる。それが自分の価値観とぶつかりましたが、載せないのなら描いた意味も薄れる。

結果、語調が変わったり、かなりシンプルなものになりましたが、イメージ通りに描けました。

地球だけ#i00018

という訳で、地球だけを。
サイズも色も#i00018のオリジナルのそのまんま載せました。
日本語テキストのやつの地球ってことです。

でかい。もともと#i00018がサイズの大きなイラストではあったために、
一部しか映ってない円となると、かなりの大きさに、、、

英語テキストでは陸の色を黄みを強くした緑に。
文章が「エコ」に対して斜めな雰囲気なのに、日本語テキストの地球の陸地は青々としてる。
そんな印象を受けたので、少し緑のない感じにしようと色味を変えたわけです。

「そんな印象」っても自分で描いたものなんですが、、、

English#i00018

過去に描いた#i00018。地球を背景にテキストが続くイラスト。
あの地球を使ってもう1枚作ってみました。

#i00018のあの地球は表示されてないところも全部描いてあります。
地球の向きから、表示されてない部分はほとんど海ですが、、、
今回は、前のイラストよりも表示範囲を広くしました。

というのも、隠れているのがほぼ海とはいえ、描いた全体図を載せたくなったから。
でもそのまんま載せるのもつまらないかと思ったので、英語のテキストをつけました。
結果、イラストのバランスを取ったことで、地球が全体表示されなくなりましたが、、、

何度も同じ素材になってしまいますが、次は描いた地球全体を載せたいと思います。