ランドクルーザーの耐久期間は25年を目安に造られている。という話題を最近耳にするが、どうなのであろうか?メーカーであるトヨタがそう言って購買者に対する説得力を保持しているのか、或いは販売店によるアピールなのか、それとも評論家のランドクルーザーの耐久性に対する形容かは不明である。なぜならば、現行のランドクルーザー200を誰一人として25年以上使用した人は存在しないのである。
しかし、抽象的なこの話題を現実的なテーブルに載せる事は出来る。それは今から25年前のモデルであるランドクルーザー80をまな板に載せて腹を開けばその現実を知る事が出来るのである。幸いな事に僕は80のオーナーであり60のオーナーでもあり両モデルを比較し評価する機会を得ている。冬季の気温は氷点下15度を下廻り夏季は30度を超えるニューヨークという生活環境の中で主に実用で使用し続け、過保護な待遇の無い路上駐車である。ただし、定期的なオイルチェンジは欠かす事なく行い、その都度メカニックによる点検と指摘された整備は行い消耗品は交換し続けている。(最近はそそろそ買い換えろと言われていますが...汗)そういった条件でオーナーの癖とかは取りえず置いといてさーっと観てみる。
我がランドクルーザー80は1997年型であり25年間にはまだ2年足らないが結論は出ている。分り易く25年を8年毎に3段階に分けると、最初の8年の一期には殆ど問題が起こらない。問題が起こり始めるのは2期目の後半から3期の期間であり、問題の多くは電装品に集中している。サイドミラーの調整、電動調整シート、電動ウィンドウ、音響システム、自動ロックシステム、パネルランプの不点火、等である。電装以外では、皮シートの劣化と破れ、フロントシート裏のバスケットネットの劣化、錆びによるマフラーの劣化、下回りの錆と塗装のヤレ等である。結論から述べるとエンジン、ミッション、足回り等の駆動機関は25年期間の耐久性がある。しかし、電装品は20年は持たない。という自身の結論である。
ランドクルーザー60は幸いな事に電装装備が少ない。よって25年のタームで考えると80の様に電装品の故障で手こずる事は無い。現在35年を超えた60の課題は錆であるが、駆動関係は一度トランスミッションを交換しているがしっかりと機能している。60は35年間30万マイル(50万キロ以上)の実用使用に応え続けているので、25年の使用に耐える事にはパスしている。
もしも、密室のガレージと共にランドクルーザーを保有する事が出来たならば電装品の寿命はもっと伸びるに違いない。しかし、ランドクルーザーという車は世界中の過酷な環境の中で使用される事を考慮されているはずである。25年の耐久期間というのは、良い条件下(過保護な環境)のみでは話にならない。ランドクルーザーといえど結局は機械と電装品の塊りであるので絶対に壊れます。そこで、25年間の使用に耐える為には一つの大きな条件が必要となります。それはガレージでの保管?それも有るに越した事はありませんが、それ以上に大切な条件があります。それはランドクルーザーに対して持つ信頼と愛情です。ランドクルーザーという車は信頼と愛情を持って使用し続ければ25年間使用出来ます。また、その精神があればこそ25年以上の使用にも応える事が可能になる。よって、結論はランドクルーザーに対する愛情があれは25年、それ以上の耐久期間があるという事です。
さらに難儀なのが、具合が悪いのに特定出来ない状態があったにも関わらず、それが自然に治ってしまっている状態です。走行中にエンジンが止まりそうになった事が半年前に数回ありましたが今はその症状が全く出ないので怖いです、潜伏期間ですね。
こういった複数の要因とお付き合いするのが60生活ですかね、シンプルだと言われる60ですが劣化、腐食、錆、等が原因で課題が常に提供されます。
総合的に風化に伴う故障は60の方が多いですね。60と80は一代の差ですが別次元ですね。
おもえば我がヨンマルは絶え間なく不具合とF安を抱えた34年でした。
3年落ちで買ってから車齢10年を待たずしてグッサグサに錆びが広がり、ただでさえ古めかしい姿が余計に草臥れた車に見えたもんです。作りは頑丈なクルマではあっても雑な作りと、ディーゼルの振動による疲労が原因と思われるトラブルは10年のうちに一巡したように思います。その後の10年で排気系、駆動系、さらにその後の10年でボディの載せ換えとミッション、トランスファー、そして噴射ポンプ/ノズル、ウォータポンプをやりました。現在53万キロを越えて、目下のF安は電装系と思っていたら、先日メーターケーブルが断絶しました。。。