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" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

非日常車両の日常

2017年11月05日 | PICKUP TRUCKS & 4X4

 今から5年前、2012年の秋にハリケーンサンディがニューヨークを直撃した。その時の苦い経験を機に我が街の自治体は緊急事態に備えての準備として特殊な車(軍用車両)を備えるに至った。また、これらはニューヨーク及びその近郊で武装したテロリストなどによる事態が発生した時にはその対応として活用される車両でもある。街のポリスステーションのビルの横に室内駐車場があって、その横のドーナツ屋から買ったコーヒーを片手に車両を見学してきた。そこにはバンビーが2台、そして6x6のカミオンが配置されている。車両はやや埃っぽいがタイヤの空気などは充填されており定期的にコンディションを確認されている様に感じた。これらの車両に出動命令が出るのは10年に一度?あるかないか、かも知れないが、それでも自治体はその10年に一度の為に車両をキープして常に出動出来る態勢にして置くのだ。10年に一度使うかどうかの車両であっても常時メインテナンスが必要な事を思うと車体の仕様は非日常的であってもその存在は日常の延長にある。我々がミリタリービークルに対して性能や機能美を語る時、それは氷山の一角的な事に過ぎないと静かに時を待つ車両を観ながら感じた。

 

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