ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

書店の老人の眼光にはっ!とさせられた

2012年04月21日 | 日記

 いつもの書店に出かけると、一人の老人に目が止まった。

大変失礼な言い方をして申し訳ないが、決してこの先何十年もこの世で過ごされるとは思えない高齢な方に思えた。

その方が、重くて厚い一冊のハードカバーの書籍を手に取って必死に目をページに走らせておられた。長く立っている姿勢も、本の細かい文章を追うことさえも大変な事の様に見受けられた。その姿は背中を曲げて眼鏡をかけた目を限りなく紙に近付け、まるで虫眼鏡で覗く様に、そして少し震える手で必死に本を支えておられた。しかしその眼光はとても鋭く感じた。

その方を横から観ながら、一瞬にして思った。

なんという 知的好奇心!

学ぶ、勉強すると言う事は死の一瞬手前までやる行為なのだと、その名前も知らない、一瞬だけ見かけた爺さんから教えられた。

それだけの事なんだけど...はっ!とさせられた自分。

そうして考えてみると、今生きている自分が、いつ誰にどんな形で影響を与えるのかは自分には分からないものなのだと感じた。ただ一生懸命に無我夢中で生きている時、或いは何かを必死に追求している人生の姿は誰かにひそかに影響を与えると思った。

という事は、為に生きる生き方とは今の自分がただ必死一生懸命に生きる事だけだ。

とにかく一生懸命に生きれば人様の役に立つ、という事かも知れん。

 

爺さん有り難う!

今日は、本は買わないで出てきた。

 たまにはPCを離れて本を...いや、空を観る。

それらも、自分の為にそこにある。

 

コメント
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