事情があって、ある学校の撮影会に立ち会う事になった。カメラマンはドイツ人、写真は映す人の感性が現れるものである。僕はカメラマンの横で終始その作業を観察させてもらった。
驚いたなあ、
...
ドイツ人って意外と細かい。
しかも、こだわる。
アメリカ人とは全然違う、勿論全てのドイツ人がそうではないだろうが...でも、ドイツが技術大国である理由が彼を見て分かったような気がして嬉しかった。
シャッターを向けたその先にいる子供を見ると光が見えた。
そう、子供が光っているのだ。
(ストロボの光の反射ではないよ)
子供っていっても、12歳位だから決して小さくはない。
よく発展途上の国の小さな子供たちは、貧しくてもイキイキとキラキラ輝いていると聞く、でもその輝きとは少し違う。しかもここは豊かな先進国であるし。
一生懸命に生きている、努力を継続している人を、光っている或いは輝いている人と形容するが...それとも違う。
なんなんだろ、あの光は?
と、少し落ち着いて考えてたら、それは
個性だ。と思った。
即ち人が持っている個性がとても眩しく輝いていたのだった。
同時に思ったけど...君達は君達の個性が光っている事に気付いているのかな。
おそらく、感じていないかも知れないな、本人達は。
人間は皆輝く存在なのかもしれない。
...それにしてもこのドイツ人のカメラマン、
まさか、その光を引き出して撮ろうとしていたのかな?
もしそうだとすると...写真は機材やテクニックだけではないな、
まさか...ねぇ~、
でも彼がレンズを向けると、その被写体(人)が笑顔と共に光る。
いやーっ、凄いなぁ、
人間って光っているんだなーって教えてもらった。
ひょっとして、彼自身はその事に着付いていないのかも知れないけど、...きっと感じてはいるのだろう。