またまたボーイング747のお話。
一番最初にお目見えしたジャンボは、”747-100”と言われます。
できあがった747-100は、エンジンの出力が予想よりもでなかった事と
重量オーバーが影響して、計画段階の航続距離を満たすことができま
せんでした。
導入したキャリアもこの運用には苦労したようです。
そこで、どうしても長距離で運用できないか・・・と考えたあげくに
747-100の胴体を主翼前後で切りつめて作られたのが、747SPという
変わり種。ちなみにSPはSpecial Performanceの略だそうです。
このSP・・今ではイラン航空と数社が運行していて、成田でも見られる
ので、スポッターの方はカメラに納めるのもよいかもしれませんね!
そろそろ退役時期なので、お見逃しの無いように!
(私はまだ実物は見たことがありません。)
このSP超不細工です。でもこのSPがあったからこそ、ジャンボの
こぶが長くなることができたという事実も。
それは何か・・・・胴体を短くしたことで、エリアルールにマッチして
巡航速度が上がったのでした!!!
エリアルールとは、NASAの偉い学者さんが見つけた法則。
飛行する物体の断面積の変化が少ない(なめらかな)方が高速で
飛べるというもの。
747-100では、こぶの終端部分と主翼の付け根部分が離れていて
断面積で見ると一度”くびれ”が生じていました。
SPの場合、胴を短くして、こぶの終端部分が主翼と重なり、結果
エリアルールにマッチしたくびれが少ない形となったのでした。
この偶発的な結果には、ボーイングも驚いたようです。
ジャンボが飛ぶようになり、更なる座席数増を要望されるキャリアが
出てきたこともあり、、エリアルールに則った形として長いこぶの
747が誕生したのでした。
その後、長いこぶの747-300が生産され、現在グラスコクピット化した
747-400にも、そのこぶが脈々と繋がっています。
変わり種と言えば、日本はその見本市のようなところです。
747-100B/SUDなんていうのも、その一つ。
世界で2機しか作られていません。その変わり種を受領したのが
日本航空。
既に、747-300が作られていましたが、導入済みの-100と
同じエンジンの方が保守性に優れるということで、-100の
機体(短いこぶ)を長いこぶにしたSUD(Stretch Upper Deck)
を導入したという変わり種です。
そのほかは、アジア、特に日本を意識して作られた短距離用の
SR(Shot Range)という機種。
-100SRと-300SRが存在し、アジア各地での発注があるともくろんで
いたようですが、結果日本でしか導入されなかった機体です。
後は・・・現行の-400D。DはDomestic(国内)の略です。
これも短距離用に作られましたが、日本でしか見られない、世界
からするとレアな機体です。
あ~747に乗りたくなってきました。
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らくだみたいで不恰好ですよね。
実際に見たことはありませんが。
航続距離は、SPとダッシュ400型機と、どちらが長いのでしょうか。
こんばんは!
エアライン読んでいるとなると、我が職場では、ちょっとオタク・・・と言われます。(笑)
航続距離調べてみました。
SPは、10,656km、-400は、ANA/JALが使用しているPWのエンジンだと13,600kmのようですね。
下記URLに違いが書いてあります。
http://www.narita-airport.or.jp/ais/model/747.html