ランスのびわこマラソン便り



本日は大変お日柄もよく、絶好のマラソンマン日和となりました。
というあれで、
びわこ毎日マラソン2006
に行ってきました。

いやぁ。
ほんとにいい天気です。むしろ暑いぐらいです。昨日まで寒かったくせに、もう五月中旬並みの陽気(多分)。この暑さにやられて、まいった選手も多かったのではなかろうか?





マラソンができるぐらいなら、ロードレースとかもできそうだよなぁ。
ツール・ド・ビワコ。
びわこ大橋東詰めから西詰めのタイムアタックをプロローグとして、
びわこを2日ぐらいで一周し、ついでだから
鈴鹿峠山岳トライアル
比叡山山岳トライアル
とかもやって、
一号線は通れないだろうから、南郷から宇治方面へ抜けて、奈良街道を京都方面に進み…





などと考えているうちに先頭集団がやってきた。



色んな国の人が走ります。
ここはまだ5㎞地点ぐらいなので、選手も早い早い。飛ばしますし、まだ集団です。



おそらく、この時点で
「あ、今日ダメかもしれん」とか
「やばい、もう疲れてきた」とか
思ってる選手がいるはずだ。がんばれ。

で、僕は全員が過ぎると近江大橋を渡って、琵琶湖の対岸へ向かい、、、
もう一度見るわけです。



20キロ地点ぐらい?
この時点で脱落者も出ているらしく、列も縦に長く伸び、集団を構成する数もどんどん減ってきている。
後方集団になると、スピードもずいぶん落ちている。

ここぐらいになると
「あ、今日ダメかもしれん」とか
「やばい、もう疲れてきた」とか
をまじで真摯に考える人も出てきて、
「あかん、もう歩こう」とか
「ああ、ここでやめたら楽になるだろうなぁ、、、」とか
考えてはじめている人もいるはずだ。がんばれ。

で、僕はまた近江大橋を渡ってびわこ対岸に向かい、ラストスパートを見るわけです。

でね。その途中で給水所の横を通ったわけですが、
そこには選手専用の特別ドリンク等が置かれているわけです。



何十キロも走ってきてさぁ、走りながら数あるドリンクの中から自分のドリンクを見つけて獲るのはむつかしいよなぁ、とかねてから思っていたわけです。
ましてや、上のようなシンプルなものだと他のと間違えたりしないのか?と。
と見ていたら、なるほど、「自分のを見つけやすいように」と色んな工夫がされておったのです。



手裏剣。
さすがは五十嵐。



キラキラ。
これなんかは「目立つためのもの」とともに
「走りながらでも取りやすくするためのもの」というふたつを実現する、実に考え抜かれたデザインと言えるでしょう。経験と実績です。
左側のはハートマークでかわいいです。



特別ドリンクにさされた一輪の花がお上品です。



コ、コーヒー!!?
何十キロも走ってのどがからからなところにコーヒー!!?
ギトギトになるぞ、のどが!



こういうのもありなんですねぇ。
けど、もうラスト5キロ、時間にしたら30分もないぐらいのところで栄養補給しても意味ないと思うんだ。多分、レース中には効果を発揮しないと思うんだ。
明日のこととかを考えているんだろうか?
多分ここまで来ると、「選手の好きなもの」をとるのかもしれない。
限界ギリギリ状況を少しでも和らげるために、好きなものを飲むのだ。
でも、コーヒー?



ニヤニヤ(・∀・)



ラスト5キロ地点付近。
集団はもはや存在せず、選手選手が自分との戦いに移行しています。

ここまで来ると
「あ、今日ダメかもしれん」とか
「やばい、もう疲れてきた」とか
「ああ、ここでやめたら楽になるだろうなぁ、、、」とか
考えはするものの、
「ここまできたんだから意地でも完走したる」という心境になっているはずだ。

ということを思いながら見ていたら、僕の目の前で選手がリタイアした。
悔しそうでした。よくやったよ…。
ここまで走ってきただけでもすごいよ…うう。

で、また僕の前で選手が歩き始めた。
どうも右足にトラブルを抱えているらしく、足を引きずりながらでも前に進んでいる。
あ、走り出した
と思ったら、止まった。
僕はこの選手の横をアーカスまで走っていったわけですが
あ、また走り出した。痛みに顔がゆがんでいる。
あ、また止まった。足を伸ばしている。もうダメか?
あ、また走り出した!
が、がんばれ!
人ごみに押さえられ僕は彼においていかれたわけだが、
後姿を見ていると右足の太ももの辺りがどうも形がおかしい。肉ばなれを起こしているのだろうか。

灰色のユニホーム、番号はたしか139番。
完走できたんやろうか…。

彼らにカメラは付いていないが、
見えないところで必死な人がおる。
これがスポーツだよ。
これが生だよ。
これが愛だよ。

しかし、
ゼイゼイハアハアいって完走を目指している選手に向かって
「あと20キローーー」
とかほざくアホ。
なんというか、、、
純粋に低レベルな人なんだなぁ…。

カップルで、彼女へのうけ狙いなんだろうが、一方の彼女は
「もーなんでそんなことゆーのー最悪やー」とか笑っていたが、
実のところ心のうちでは「ホンマなんなんこいつ…」とドン引きだったに違いない。
あの顔はそんな顔であった。
よかったよかった。



なぜか拡大可能


誰が一位なのかは知らぬが、
僕は走っている彼らを見た。
情熱を見た。
生で見た。
やっぱ、生はいいなぁ。

しかし今日はほんと、僕も走ったね…。








« 中東の北らへ... 今日の一枚 4... »
<script type="text/javascript" src="http://ct1.kurushiunai.jp/sc/0552748"></script> <noscript>カウンター</noscript>