錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

ヤエヤマコクワガタが羽化してた

2024年03月05日 | 昆虫・植物
もう3年も前の事になるかなぁ?
石垣島に滞在中のこと、ある虫友との約束を果たすだめに野外個体のルリモンジャノメを求めて西表島へと渡った。
が!
島へ到着するや否や、そこにあった青空は流れくる厚い雲に覆われて土砂降りの雨…
正直言って、やってられません!
そこでコンビニ傘を手に林道を歩いていると奥まったところで直径40㎝くらいだったかなぁ? 道を塞ぐように一本の木が幾つかに割れた状態で倒れてた。
いや、斜面から転げ落ちてきていたというのが正しいかな?
で、大抵は放置したまま通り過ぎるのだけど、その時は道脇へと移動させた。
まぁ、ちよっとした良心… かな?
しかし、その木は腐朽化が思っていたよりも進んでいたようで、抱えるように道脇へと放り投げると裂けるように割れた。
そして、その破断面を見るとクワガタの幼虫が残したと思われる食痕が…
※明らかにカミキリとかではない
はは~ん、こんな食痕を残す犯人はサキシマヒラタだな!
でも、ここ西表のサキシマは石垣に比べると顔が違うという…
ならば、ここは幼虫であっても一応押さえておきますか!と手で割れる範囲で幼道を追っかけていくと…


👆その食痕の奥からヤエヤマコクワ… だよねぇ。
いや 間違いない!
(┓^ω^)┛))あっ!よいさ ♬«٩(*^∀^*)۶»♬ よいやさ よい よい よい と、倒れた倒木から脱出の機会をうかがっていたと思われるヤエヤマコクワに爺さんは大興奮。
そんでもって、その材の中から追加で1匹のメスも得ることができた。
パイントラップとかライトトラップなら分かるけど材採集…
偶然とは言え棚ボタですよね。
ただ、このヤエヤマコクワは成熟速度が遅いらしく、性成熟するまで半年から下手をすれば1年近くの期間を要するらしい…
と、言うことで昨年の春頃に産卵のセットを組み雌雄を投入してみたのですが、その結果はダラダと産卵するだけでなく得られた幼虫はナント8匹のみ…… 珍クワだけに厳しいのぉ😱
で!
その幼虫を菌糸カップに移し管理ていると、何時しか幼道は菌糸に埋められ動きがみられない。
これって菌糸が合わずに… 死んじゃった?
なーんてことから菌糸を半分に割ってみると、あら!


羽化してましたよぉ。
ただオオヒラタケの菌糸を用いたのが悪かったのか?幼虫は3匹減って残っていたのは5匹のみ。
でも5匹もいれば No Problem!
次のブリードで数を稼ぎましょう。
しっかし、あの時に倒れていた木をオカタしてなければ、こんな機会もなかったんですよね。

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