家計が変わる、じぶんが変わるコンサルティング事例

個人相談の事例と解決方法をご紹介してます。(尚、お客様の特定が出来ないよう詳細は変えております)

共働き家計の家計管理

2016-06-03 13:20:14 | 保障

<プロフィール>
夫32歳 会社員
妻30歳 パート
お子様 3歳

<ご相談内容>
お子様が三歳になったのをきっかけに奥様はパートに出始めました。3〜5年後をめどにマイホームを購入するための頭金を作りたいと思ったのがきっかけです。奥様の収入が月額6万円増えたにもかかわらず、貯蓄が増えない現状に不安をもたれて相談に見えられました。
 また、お二人目のお子様の計画もあり、むしろ働かずに育児に専念したほうがよいか悩んでおられます。


<お客様の現状を分析>
家計簿や貯蓄の推移等を分析したところ、確かに奥様のパート収入分家計にプラスになっているのですが、「保育料」やこれまで奥様がこまめに節約していた食費や日常生活費が、働きに出ることによってかさんでしまい、パート収入の7割くらいが消えてしまっていました。しかし、共働きのペースにまだ慣れていないため、家計の管理まで手が回らない状態です。
 

<アドバイスとその結果>
目の前では保育料や生活費に消えてしまうように見えた収入ですが、5年、10年〜数十年の長期にわたって、その収入が家計にいかにプラスの効果を与えるかを「キャッシュフロー表」で確認していただきました。
 
 保育料がなくなる小学校入学時からは貯蓄が目に見えて増えてきます。まだお若いお二人なので住宅取得を第2子の誕生の可能性の高いここ5年以降にしても無理のない金額で住宅ローンを支払えることがわかりました。

 ただし、今の状態ではずるずるとパート収入を食いつぶしかねませんので、これまで通りご主人の収入のみで家計管理ができるよう、奥様の収入には手を付けないよう通帳とキャッシュカードをいつものタンスではなくあまり使わない場所に保管するようにしました。
 
 ちなみにこれから、奥様が働かれる場合はあえて、近くにない都市銀行などを振込口座にして引き出しにくくするのも手ですね。同じ方法で「子ども手当」も給料が振り込まれる生活口座以外のあまり使わない銀行に貯めておくと引き出しにくいので結果まとまったお金になりやすいです。

 保育料はあえて、奥様の口座から引き落とすようにして、家計への責任を分けるようにします。同じ意味合いでご主人にも家事育児の分担をお願いしました。

 マイホーム取得の時期や金額については今後の「金利の予測」「消費税等コスト増の問題」「物件の動向」などの要因を踏まえていくつかの納入時期・取得価格のパターンをお出ししました。いずれにパターンでも家計を圧迫しないよう組み合わせて提案したことで、お客様の安心感を得られました。


夫婦ともに保障がなかったため、一生涯保障が続く医療保険と必要保障額に応じた死亡保障を提案。特に医療保険は65歳位までに払い終えることによって、老後の医療費負担を現役の時に作れる効果があります。






子ども独立後のライフプラン

2016-06-03 13:18:09 | 退職前後
<プロフィール>
夫55歳。妻57歳。
長女28歳は結婚して他県へ。
長男25歳は社会人。関西方面で勤務。

<ご相談内容>
自宅から会社に通っていた長女が結婚して他県で暮らすことになりました。
夫婦2人だけになり、急に家が広くなったように感じます。
妻は従来から考えていた今の一戸建てから市内中心部のマンションに移り住みたいと考えています。対して夫は長男が帰ってきたときのことを考え家を残すべきだと思っています。

<お客様の課題>
一戸建てを将来リフォームして居住する場合(二世帯住宅への建て替えも検討)の費用とマンションに住み替えた場合の費用を比較して、今後の住居のあり方を検討したいとのことです。

そこで、

リフォームをした場合と住み替えをした場合のそれぞれの費用とその後のキャッシュフローを比較しました。

また、あわせてそれぞれのメリット・デメリットをあげてみました。

*住み替えの場合

メリット
①2人で暮らせるサイズのマンションに住み替えることで、掃除等の家事負担が軽くなる、防犯も鍵ひとつで容易になる
②中心街のマンションを選ぶことで買い物、医療施設へのアクセスが徒歩圏内に
③中古マンションをリフォームすることで、バリアフリーにも対応。価格も新築よりリーズナブル。将来売却をすることを考慮して値段の下がりにくい立地を厳選した。どちらかが万が一のことがあったときに再度住み替えが行いやすいように配慮


デメリット
①管理費・修繕積み立金の費用負担発生
②郊外から中心街への住み替えなので思ったほど固定資産税も下がらない
③新しい場所で人間関係を作り直さなくてはいけない


*一戸建てを2世帯住宅にリフォーム

メリット
①将来的に同居することで親・子世代が生活を支えあうことができる
②マンション購入に比べ高額になるが、超過分は子どもが負担する


デメリット
①同居ができない、解消するなどした場合の対応策を考えておく必要がある
②二世帯住宅の費用は2,500万円から3,000万円を予定。住み替えのマンション+リフォーム費用が2,000万円程度と比較して高額となる
③2,000万円までは親が、1,000万円子どもが負担する予定


<アドバイスとその結果>

今回の場合、資金計画の上ではマンションへ住み替えるほうがトータルで費用負担が少ないことがわかりました。

さらに、資金計画を見ることがきっかけに、夫婦の老後のイメージ(介護状態になったらどうする、どちらかが独りになったらどうする)ということを明確にしていただき、その上でどういう住まい方がベストなのかを改めて判断していただきました。

その結果、マンションを購入することになり、物件探しと現在の家の売却のお手伝い、さらにはリフォーム業者との折衷もいたしました。(関連会社LMFにて受注)

築27年の住宅のリフォームをきっかけにでてきた終の棲家を考慮にいれた新しい住まい方を提案させていただきました。

夫の保障の見直し

2016-06-03 13:17:36 | 保障
<プロフィール>
夫32歳 会社員
妻32歳 会社員(現在育児休業中)
長男 6か月


<ご相談内容>
現在加入中の夫の保険の保障額が足りているか知りたい、ということでお越しいただきました。また、保険料が安いものがあればかけかえたいとのご希望です。現在奥様は育児休業中で世帯の収入が減ってしまっっていること、将来はもう一人子どもをもうけたいといご希望がありその場合、奥様がお仕事をやめることも考えているため、保険料負担をおさえたいとのことでした。

<お客様の課題>
現在の保険は死亡保障(定期保険)3,000万円、年金型の死亡保障120万円(年)×10年です。現在の保険料は特約を含め月15,000円です。

<アドバイスとその結果>
まず必要保障額を見積もります。その際、お子様は2人、奥様は離職という前提で試算しました。その結果ご相談者の場合約4,000万円程度の必要死亡保障額となりました。
 現在の保険は死亡保障総額4,200万円です。保障額はおおむね適正といえます。ただし、保険料が一定期間ごとに上がってしまうタイプでした。できれば保険料が途中で上がらない保険がよい、とのご希望がありましたので、希望に合った複数の保険を提案しました。

保険料が定期的に更新する現在の保険から、払い込み終了まで保険料が変わらないタイプの保険に切り替え、さらに保険金額も年々減少する収入保障タイプの保険にすることで、保険料の支払総額が200万円程度カットできました。

また、80歳までだった医療保障を終身に変えることで、一生涯の医療保障も確保することができました。

さらに将来的なライフプランを考えたことで、奥様は育児休業後、仕事に復帰することを検討してみると、お考えが変わりました。

そして、ゆくゆくはマイホームも購入したいとのご希望。


その際にはまた、ご主人・奥様の保障の見直しをして、無理なく無駄なく保障を見直す重要性もご理解いただけました。


保険の見直しをきっかけに夫婦の働き方や家事育児の協力の仕方を今一度話し合うきっかけにもなったようです。


妻の働き方について

2016-06-03 13:17:10 | ライフプラン全般
<プロフィール>
夫29歳 会社員
妻31歳 会社員
妻は妊娠中。

<ご相談内容>
奥様は現在妊娠5か月目。会社員として働き続けています。今後は育児休業を取得して働き続けるか、そのまま退職をするか考え中。その場合、家計にどのくらい影響があるか知りたいとのこと。

また、家計費に無駄がないか全体的に見てほしいとのご希望。

<お客様の現状を分析>
奥様が働き続けることを前提にしたキャッシュフロー表(将来の家計の収支の推移を数字で表したもの)と退職した場合のキャッシュフロー表を作成し比較しました。

奥様が退職した場合、子どもが2人、大学進学を前提とした場合、第1子が大学2年目で貯蓄が0になりました。一方継続して会社員として働いた場合、2人の大学進学資金がまかなえることもわかりました。

その他のメリット・デメリット

*メリット
・妻が厚生年金に加入して働くことで将来の妻の厚生年金が増える。
・妻は長く働くほど専門性を高められ、労働市場価値もあがる仕事についているので、長く働け、給与の上昇も見込める。
・収入が分散することで、お互いの失業や収入減を補える。
・夫の死亡保障額が、妻が収入があることで少なくできる。結果保険料も節約できる(ただし、今回はお子様が生まれるため、全体としては保障額は増額の見直し。なるべく保険料の安いものを探して、保険料アップは避けられました。)

*デメリット
・保育園に子どもを預ける際に保育料がかかる
・妻の仕事・家事育児負担が増える


<アドバイスとその結果>
上記メリット・デメリットをお伝えすることで、お客様の判断基準が明確になったようです。


完璧に家のことと仕事をやりたいので、両方は無理と考えていた奥様でしたが、将来の子どもの教育費を捻出することの大切さを感じられたようで、働き続けることも視野に入れ始めました。仕事自体は好きで、続けたい気持ちもあることを再認識されたようです。

妻の就業が子どもの将来にかかわる選択だと理解したご主人は、家事育児の協力に前向きになっておられました。

奥様が一人で仕事と育児の両立に悩まれていたのですが、家計の相談をきっかけにして夫婦の働き方・暮らし方の理解が深まったようです。

また、子供が生まれたあと数年は(将来的には第2子も)、保育料がかかることで家計は大変ですが、小学校に上がった時期から貯蓄が増える、といった長期的な家計のお金の貯め時と支出がかさむときがわかりました。それによって、それぞれの時期に家計で何を優先すべきかがはっきりしたようです。

家計のやりくりへのアドバイス

2016-06-03 12:59:59 | 家計管理


<プロフィール>
夫28歳
妻30歳
子ども0歳

<ご相談内容>
お子さんが生まれたことをきっかけに家にはいられた奥様。これまで、それぞれの財布から家計費を出し合っていましたが、専業主婦になって家計を任されることに。奥様の給料がなくなったことで収入は約半分になったため、毎月赤字をこれまでの貯蓄で埋める生活です。
奥様はできれば第2子も希望されており、復帰は当面考えていません。なんとか家計のやりくりの基本をマスターしたいとお越しになりました。

<現状の分析>
家計費を1ヶ月つけてもらったところ、夫の手取収入は22万円。それに対して1ヶ月の支出総額は27万円でした。
これまでは、お互いが家計費を出し合い、足りないお金は補充し合うという形で特に予算は設けていませんでした。貯蓄もそれぞれで残ったお金を貯めるという形です。妻は積立貯蓄をしていましたが、この1年はできないままです。
また、ご夫婦とも保険に加入しておらず、保険料の捻出も苦しいと考えています。
マイホームはゆくゆくご主人の親の敷地内に建てる予定。

<アドバイスとその結果>
まず、1ヶ月、1年単位で家計費の予算を立てることにしました。年単位、月単位で出ていくお金を洗い出します。さらに、年で出て行くお金をあらかじめ積立貯蓄で用意できるよう設定。月の予算は口座引き落とし分と現金引き出し分をわけて、さらに現金予算は5週に袋わけをしてもらいました。

毎月なんとなく赤字で不安が膨らんでいた奥様も1ヶ月、1週間ではこれだけ使えると大きな数字が把握できてホッとした様子でした。

保険は夫の死亡保障と夫婦の医療保障、子どもの最低限の保障を確保。1万円台ですべての保険料がまかなえるよう、保険会社を選択。
保険料の支払いは始まりますが、将来のリスクに対してきちんと準備することで家計の不安が払拭できます。

月々はあまり余裕がないものの家計費のムダをチェックしていくことで月々の赤字が解消。ボーナスで貯蓄も可能になりました。そこで、住宅のための積立も出来る範囲の金額で始めることに。

FPと一緒に整理をするうちに、無我夢中の子育てから少し余裕が出来たので、お弁当作りや材料の使い回しなど工夫してみたいと前向きになられたようです。自分がやっていることが目に見える効果になっていくのが嬉しいとも。