リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

なくなったお酒の瓶/カラスのおきみやげ

2017年01月14日 | 日々の風の吹くまま
1月14日(土曜日)。晴れ。気温、上がり気味。日の出と共に起床。手が痛くて1週間掃除
をさぼったので、今日は念入りに掃除。思ったほど汚れていなくて助かった。寝室の掃除は
ルンバ君の担当なので、ドアを閉めて走らせていたら、そのうち移動していない感じ。のぞ
いてみたら、バスルームの中を動き回っているうちにドアを閉めてしまって出られなくなって
いた。そそっかしいなあ。最後にリサイクル品や生ごみをごみ置き場に持って行けば、土曜
日のまじめ掃除はおしまい。(カレシはバスタブの掃除を忘れた?けど・・・。)

きのうの午前中にごみ置き場に置いて来たけっこう大量のお酒の空き瓶は、夕食後の散歩
のときにのぞいて見たら、あ~ら、どの箱もみごとに空っぽで、びっくりするやら、爆笑する
やら。大小40本以上あったはずだし、キーフォブを使わないとごみ置き場には入れないか
ら、常連の「収集家」3人のうちの車を持っている人が持って行ったんだろうと推理したけど、
それとも、ラジオでやっているごみ収集会社Got-Junkのコマーシャルみたいに、魔法が効
いたのかな。空き箱だけ残して行ったから、ビールの箱はぺたんこにして紙類のリサイクル
容器に、ワインのケースは底を壊して潰して外の段ボール専用コンテナに。いっそのこと箱
ごと持って行ってくれたら御の字だったんだけどなあ・・・。

掃除が終わって、ランチが終わったら、明日の午後5時が期限の仕事の仕上げ。変更文書
なので元文書の英語版を見ながら作業をしていたけど、日本語原稿の変更箇所だけ表示
すると手間がかかるから全体の文字カウントで払うと言うので、それならいっそのこと全体
を訳した方が早い、と元文書を無視してしゃかしゃかと「新規」訳。変更箇所だけ訳すと支払
い対象の文字カウントが少なくなるけど、こっちは元の文書と見比べながらの作業になるか
ら手間が増えて単価が下がってしまって、クライアントには経費節約になっても、こっちは採
算の取れない野暮仕事・・・。

春の気配がするのか、このところいろんな鳥が窓の外を飛び回っている。小鳥の大群だっ
たり、カラスを威嚇するカモメだったり。今日はルーフデッキの手すりで遊んでいた3、4羽
のカラスが飛び立った後、何だ、これ?凍った雪の塊かと思ったけど、カレシが見に行った
ら、何と石っころ。カラスはいたずら好きだからなあ・・・。
  
  カラスのおきみやげ
  
  よく見ると小鳥のような、動物のような・・・

お酒の空き瓶の効率的なリサイクル方法

2017年01月13日 | 日々の風の吹くまま
1月13日(金曜日)。13日の金曜日。朝焼け。まだがっちりマイナスだけど、週明けから連
日雨の予報にわくわくしてしまうくらいこの「冬」にうんざり。長引く寒波で電力消費は記録的
なうなぎ登り。集合住宅は昔からだけど最近は建売りの戸建てでも安上がりに設置できる
(けど効率はあまり良くない)ベースボードヒーターが主流だから、電気料金の請求額を払
えない家庭が出て来ると予想した電力会社は6ヵ月分割払いを認めるという特例措置を発
表。はてさて、来月中旬に来る我が家の請求書もどんな数字になるやら・・・。

酒屋へ持って行くのをめんどうくさがっているうちにお酒の空き瓶がど~んと溜まってしまっ
てじゃまになったので、ごみ置き場に持って行くことにした。大きなごみ圧縮機の傍の壁に
貼られている「Refundables」と印刷した紙の下に大きなごみ容器が置いてあって、そこか
ら小遣い稼ぎなのかどうか知らないけど年配の人がビールやワインの瓶を取り出して持ち
去るのを見ていたので、規約違反にはならない踏んで、ビールの6本パック3箱、ワインそ
の他のお酒の瓶1ダース入りの箱2つ。ジンの大瓶はけっこう重いけどデポジットが倍だか
ら、酒屋に持って行けば小銭としてはまとまった額になるだろうな。民間の空き瓶デポも歩
いて行ける距離だし・・・。

ハンドトラックに載せて運んで、貼り紙の下に置いて帰ろうとしたら管理人のシェリーがちょ
うど外で掃除をしていたので、段ボール箱の分は出して置くべきか聞いたら、「持って行くの
に楽だからそのままでいいわよ」。聞くところによると、空き瓶回収の常連が3人いて、互い
に持ち切れない分を他の2人に取られないように隠したり、鉢合わせしてけんかを始めたり
するんだそうな。でも、回収業者の容器の外に無造作に置いて行かれた酒瓶は処理によけ
いな経費がかかるので、管理組合理事会は3人の「リサイクル活動」を黙認することにした
と言うことだった。ま、私たちのものぐさが誰かの役に立つんだったら悪いことじゃないけど、
それにしてもマンションにはほんとにいろんな人が住んでいるもんだ。

考えてみると、酒屋へは車で行って、買ったお酒はワインなどの空き箱に入れてもらってい
るんだから、溜まった空き瓶もそのときに持って行けばよさそうなもんだけど、カレシとして
は1ドル、2ドルの返却金のために労力を費やすのはめんどうの極みらしい。ま、捨てる神
あれば拾う神ありって言うから・・・。

マンション内で英語教室をやるって

2017年01月12日 | 日々の風の吹くまま
1月12日(木曜日)。快晴。朝の気温はマイナス5度。日本に今年最強の猛烈寒波が到来
したと聞いて、うわっ、タイヘン。札幌でマイナス10度ってのはちょっと寒いね。ワタシが生
涯で経験した一番の寒さはマイナス36度。冬は普通に寒いところで、木造のすきま風がす
うすうの校舎の暖房は各教室の隅にある石炭ストーブだけ。オーバーを着込んだままで、
かじかむ手にはあはあと息をかけながら授業したこともあったな。50年ほど前の北海道の
田舎の話。マイナス25度に下がると小学校は臨時休校したと思う。まあ、マイナス20度を
過ぎてしまえばそれほどの違いは感じなくなるけど。

カレシを英語教室に送り出したら、今日は掃除をさぼって仕事に専念。というのも、土曜日
に力を入れてモップかけをしていて手のひらの真ん中をハンドルにバンッとぶつけて小さな
打ち身ができたのが、週明けには手のひらの小指側半分から手首まで紫色に腫れてしまっ
ていた。利き手の左手なもので、物を握ったり、マウスを動かしたりするたびにイテテ。きの
うあたりにはどうやら腫れが取れて色も普通に戻ったけど、ぎゅっと拳骨を握るとまだちょっ
と痛いので、掃除をさぼるのにちょうどいい口実。濡れた靴底に付けて来た融雪塩で床が
白くなることももうなくなったようだし・・・。

教室から帰って来たカレシ、2月か3月をめどに1階の会議室で英語教室を立ち上げること
にしたと報告。今の教室の生徒さんは楽しい人たちだけど、英語をマスターしたいと言う意
欲は今ひとつで、カレシのやる気が落ちて来ていたところ。前から管理人のシェリーに相談
して継続的に利用できることを確認してあるので、引越し前にバンクーバーでやっていた教
室の生徒さんたちに興味があるかどうか聞いたら、数人から待ってました!とばかりの返事
が来て、カレシはびっくり。会議室にはモニターなどの設備があるし、無料でやる限りは管
理組合の規約に反しないので、願ったり適ったりというところかな。

まあ、カレシにはエレベーターで1階に下りるだけで、車で「通勤」しなくてもいいのが魅力ら
しいけど、コミュニティ団体の組織の中でボランティアするのと違って、自宅で教室を開くよう
なものだから、カレシが自分で取り仕切って運営できるというのが大きな利点だろうな。マン
ションの中にも英語が不自由な人たちが関心を持っているそうだし、シェリーも協力的だし、
カレシ、がんばれよっ。

問題が山積みのときに雲隠れ?

2017年01月11日 | 日々の風の吹くまま
1月11日(水曜日)。快晴。朝の気温マイナス5度。天気予報のプロもさすがにもう寒い、寒
いと連呼するのに飽きてしまったんじゃないかと思うけど、ほんとに、ほ~んっとにあと2、3
日の辛抱であってほしい。ほんとに、もう。バンクーバー市では住宅地のレーンに積もった
雪でごみやリサイクル品の収集トラックが通れず、ごみが山積して苦情が殺到したり、雪か
き促進のために市民に融雪塩を無料配布したら警察が出動する騒動になったりだったのに、
休暇に出かけて雲隠れしていた市長に批判が出ている。

オーガニック食品会社をやっていて、バンクーバーを世界一グリーンな都市にするとか、道
路の車線を巨費をかけて分離した自転車専用レーンにするとか、何年後だかに市内での
天然ガスの使用を全面禁止するとか、表面的には環境保護に熱心そうではあるけど、今ひ
とつ何か中身が薄い印象なもので、一部の市民からは「月光市長」と嘲笑されているのが
バンクーバーのロバートソン市長。前回の市長選の前に不倫をすっぱ抜かれて名誉毀損
訴訟を起こしたけど、結局は30年連れ添った奥さんと離婚して20歳年下の中国系のシン
ガーソングライターと一緒になってルンルン。たぶん50過ぎのおっさんの中年の危機だっ
たんだろうけど。

当のシンガーソングライターはチュー・ワンティンとか言う中国のハルビン出身の人。中国で
は歌手として売れているらしいけど、北米でブレークアウトする前にバンクーバー市長と付
き合っていることで売り出してしまって、市長選では中国人票を集めるのに奔走したと言い
出したり、市長とのセレブ気取りのツーショットをSNSに載せたりしてはしゃいでいたけど、
中国の母親は汚職容疑で逮捕されて拘留されているらしい。まあ、中国人による不動産の
爆買いで住宅バブルになったと言う批判が集まっているときでもあるし、気をつけないと月
光が翳るってことになりかねないな。もっとも、致死性の高いドラッグの流行で多数の死者
が出ていて、その対策費の分を市の固定資産税に上乗せしたことの方が命取りになるかも
しれないけど。

44年前の夏に初めて来てからずっと大好きだったバンクーバーも、時代や世相の変化でも
あるとしても、この10年ほどの間にバンクーバーっ子のカレシまでが嫌いになるくらいギス
ギスした無機質な街になったという感じがする。ま、もうバンクーバー市民じゃないワタシに
はそんなのどうでもいいんだけど。

 
 月の出・・・明日は満月


「先愛自己」が意味すること

2017年01月10日 | 日々の風の吹くまま
1月10日(火曜日)。快晴。気温はちょっぴりマイナス側。近くの山々は積雪ラインが中腹く
らいまで後退しているし、窓から見える住宅地の歩道も黒々としているし、これが12月5日
に始まった異常な冬の最後の悪あがきであってくれるといいな。みんなもう「はぁるよこぉい」
という気分なんだから。バンクーバー市では9000件以上の違反警告を出し、そのうち数百
戸に罰金250ドルの違反切符を発行したとか。カレシだったら意地になって雪かきを拒否し
て違反切符をもらっていただろうな。

今日はまず新居の家具を作ってもらった家具屋にスツールを2個注文。引っ越したときに
「マシュマロ」というのを1個買って大いに気に入って、さらに色違いの「マシュマロ」を2個と
カウンター用の「トリュフ」というのを1脚買って愛用していたら、カレシがキッチンカウンター
のダイニング側に「トリュフ」をもう1脚置いて「ホームバー」にしたいと言い出し、さらに園芸
ルームにもスツールが欲しいと言うので、遅れ馳せのクリスマスプレゼントにすることにした。
どちらもケベック州の会社で塗料やシートの生地の色を指定して作ってもらうのでかなり高
いし、時間もかかるけど、ホームバーに並んで座ってグラスを傾けるってのも乙なもんだと
思うな。

オバマ大統領の退任演説の後、来週はトランプ大統領が就任することになっているけど、
大統領選で「負けた」アメリカのメディアと民主党派はお、未だにトランプ憎しとばかりにあら
捜しと煽りに躍起で、sore loserとしか思えないしつこさにニュースを見ているこっちはうん
ざり。この人たち、自分たちの考えだけが絶対に正しくて、異なる意見は排除すべきと信じ
込んでいて、氾濫する嘘っぱちニュースやトランプの得意の煽りに踊らされて2歳児並みの
精神性を曝していることに気づいていないのかな。恐ろしいほど感情的で、傍から何を言っ
ても聞く耳持たずなのは、何となくイスラム国とかタリバーンの連中に似ていなくもないなあ
という気がするけど・・・。

昨今は気に入らないことを他人のせいにして攻撃する人が増えている。環境のせいなのか
育てられ方のせいなのか知らないけど、自分を愛せないから他人を憎み、自己肯定ができ
ないから他人を否定して自分を保っている自我の未熟な人たちなんだろうと思う。(そう言え
ば、ワタシの高校の校訓は「先愛自己」だったけど、誰もその意味がわかってなかったよう
な・・・。)

中国からの木彫りはクスノキだった

2017年01月09日 | 日々の風の吹くまま
1月9日(月曜日)。曇りのち晴れ。雪、降らなかった!かなりの雨だったらしく、ルーフデッ
キに一時は40センチも積もっていた雪は寝室の外の吹きだまりを残すだけになっていた。
良かったぁ!テレビのお天気お兄さんはまだこの後(第何波か知らないけど)寒波が来て、
週末にちょっと雪が降ってから平年並みに戻りそうなんて言ってるけど、ここのところの天気
予報は外れっ放しだからなあ。一気に春が来ちゃったりして・・・というのは、ま、希望的観測
だけど。

さて、今日から仕事。といっても、納期が丸1週間あっても実質的には2日分の仕事なもの
で、今日は一番小さいファイルをちょこちょこ。いつかArts Clubが育てる劇作家たちの作
品を日本語に翻訳して日本の劇団に取り上げてもらいたいから、たとえ10%現役になって
も翻訳業は続けなくてはならないという気がする。だって、去年東京でお会いして以来深く
尊敬する先生のようになりたいんだもの。ワタシが書いた作品をいつか先生に日本語訳し
てもらえたらいいなというのはとんでもなく大それた願いだとわかっているけど、翻訳の方は
先生を師匠と仰いでがんばってみたい・・・と新年早々からこんなばかでっかい夢を膨らま
せていて、いいのかなあ。

中国のチオンと婚約者のケルヴィンがプレゼントしてくれた大きな木彫りの素材はクスノキ
なんだそうな。そっかぁ、クスノキは樟脳の原料になる木だもの、どうりでパネルを置いてあ
る部屋中にほわ~っと爽やかな匂いが漂っているはずだな。アロマセラピーのようで、あん
まり薬っぽく感じないのはエッセンスが木から直接発散されているからかな。チオンによると
パネルの中に見える鯉は運気上昇と富を象徴するすごく縁起のいいモチーフなんだそうで、
一対の場合は相思相愛を象徴するらしく、よく見ると鯉が2匹いる。(贈り主の2人は揃って
博士号が取れたら結婚する予定らしいけど、「もう今からかかあ天下らしいよ」と言うのがカ
レシの評。)

昔からクスノキで作って来た彫り物を施した中国家具がヨーロッパで東洋趣味のコレクター
に人気があって、どんどん伐り出しているうちにそうでなくてもゆっくりな成長が間に合わな
くなり、一枚板を取れるような大木はなくなってしまったということだった。いくら売れて儲か
るからって、乱伐はいけないなあ。資源が枯渇したら元も子もなくなって、せっかく「富」を象
徴する縁起のいい鯉が泣くと思うけど。

ささやかなおでかけも悪くない

2017年01月08日 | 日々の風の吹くまま
1月8日(日曜日)。雲の切れ間からちらっと日の出。気温は何とかプラスで曇りのち雨。雨
だっ。気温、このまま下がらないで欲しいけど、この低気圧が通り過ぎたらまた週末まで晴
れ上がってガチンとしばれるらしい。でも、暖冬らしかったヨーロッパにも猛烈な寒波と大雪
が襲来して、ギリシャやイタリア、イスタンブールで雪が降り、アドリア海やドナウ川が凍り始
めたそうだから、雨か雪かと迷走してもあまり文句は言えないかな。うんざりなことに変わり
はないけど・・・。

午前中は脚本の推敲に没頭して、午後はカレシの提案でブレントウッド方面におでかけ。い
つもはオフィスに座り込んで動きたがらないカレシがここんところ外出づいているのはどうい
うことかなあ。運動不足で身体が衰えるのが気になって来たのかな。それとも何か思うとこ
ろがあって一緒に出かける機会を作っているのかな。ま、外へ出るのはワタシの心身の健
康にもいいから、お出かけの提案にはもろ手を挙げて賛成して、カレシの動機なんか探ら
ずに、ほいほいついて行っちゃおう。(雨降りなら車に付いた融雪塩を洗い落としてくれるだ
ろうし・・・。)

バーナビー市のブレントウッド地区は新居探しを始めたときの最初の候補地だったところで、
市の北西の隅にあって、市が計画した4つのタウンセンターのうちのひとつ。ものすごい勢
いで40階、50階の超高層マンションの建設が進んでいて、最近1ヵ所に10棟の開発計画
が発表されている。最初に目をつけたマンションを見上げながら、カレシが「最初はいいなと
思ったけど、今こうして見ると何だか無機質な感じで落ち着かないな」。最近のはほとんど
総ガラス張りみたいなデザインで、おまけにひと昔前より小さくなっている用地に細いタワー
を2棟とか3棟とか建てるもので、「ガラスの森」のような雰囲気がないでもない。

ブレントウッドのWhole Foodsはタワー4棟の総合計画の第1期45階建てマンションの地
上階にあって、よく行っていたキャンビーの店と違ってテイクアウトの売り場が壮観。たぶん
林立するタワーは1寝室や2寝室の小さい部屋ばかりで、住んでいるのは単身者や子なし
のカップルが多いんだろうな。保育所と小学校を含む10棟計画が終わる頃には様変わりし
ているだろうけど、こうしてスーパーの品揃えを観察していると、その地域の人口構成が見
えて来るからおもしろい。うん、ささやかなおでかけも楽しからずや・・・。

ブランド品を買っちゃった

2017年01月07日 | 日々の風の吹くまま
1月7日(土曜日)。晴れ。気温はまだマイナスで、またぞろ雪が降ると言う予報だけど、どう
かなあ。部屋着のままでバルコニーで日光浴していてもあんまり寒く感じないんだけど。で
も、青空に北東の方向から刷毛でしゃっしゃっと軽くなぞったような白い薄雲。南の方(アメ
リカ側)からは厚めの雲が広がって来て、う~ん、予報しにくそうな空模様だなあ。それで、
雪かもしれないし~雨かもしれないし~みたいな中途半端な予報になってしまうんだろうけ
ど、雪と寒波とつるつる道路にうんざりしている方には何ともじれったい話。

いつものようにまじめに掃除をして、ごみを捨ててすっきり。ランチは簡単にもやしラーメン。
カレシが「いつバッグを買いに行くの?」と聞くので、火曜日かなと答えたら、「メトロタウンで
買うならこれから行こうか」。えっ、カレシがワタシの買い物に付き合ってくれるなんて、どか
雪が降らなきゃいいけど。実は数日前にCoachのリストレットの外ポケットのジッパーが壊
れて、5年ほど使い古したものなので新調することにしたけど、毎日トートバッグに放り込ん
で持ち歩くものだからワタシなりのスペックがあって、これだ!というものを見つけるのがタ
イヘンでいつもぐずぐず。買いに行こうといってくれるのはうれしいね。

メトロタウンのだだっ広いモールの中をぶらぶら歩いて、最初に通りがかったMichael Kors
はそれらしいサイズのバッグをいくつかチラッと見ただけで全部スペック外れでアウト。カレ
シ曰く、「女の買い物って手間がかかるなあ」。そういうもんよ。やっぱりCoachかなあと見
回したら、あら、すぐそば。小さいサイズのバックを手にとって見ていたら、カレシが「値札が
付いてない」。こういうブランド店は見えるところに値札をぶら下げるのは無粋だと思ってい
るのよ。一番先に手にとった黒いリストレットが気に入ったので中を見たら、う~ん、ちょっと
高いな。でも、ロゴマークが目立たなくていいし、カレシが「買っちゃえよ」と言うので、寄って
来た店員さんに「これにします」。気に入ったときの女の買い物は即行なんだから。

意気揚々と帰って来て、古いバッグの中身を移して持ってみたら、うん、とってもいい感じ。
何を思ったかCoachの日本語サイトで同じバッグをチェックしたら、為替換算して倍に近い
値段だったのでびっくり仰天。日本では高いんだなあ。でも、また5年くらい使うと思うから、
いい買い物をした気分でうれしいね。


厳冬に慣れていないのはわかるけど

2017年01月06日 | 日々の風の吹くまま
1月6日(金曜日)。曇り。予報の雪、降ってないけど。でも、明日のマーケットは中止だって。
しかたないね、会場のマンション前の道路は市の除雪の優先順位がずっと低いんだもん。
6番ストリートはバス通りだから最優先だし、歩道も商業地区だから沿道の店の人が除雪し
ているけど、交差点は右折する車が寄せて行く雪が踏まれてつるつるなもので、横断歩道
に踏み出す一歩が一番怖い。住宅地の歩道なんかは除雪してある方が稀だから、歩行者
には危険なことこの上ない。道産子のワタシでも何度もヒヤッとしたし、人口250万人のメト
ロ全体ではすでに800人以上が滑って転んで救急車で搬送されたと言う話。

バンクーバーに夜のうちに雪が降ったら午前10時までに自宅前の歩道を除雪する(しない
と罰金)という条例ができたのは8年前の教訓を生かしてのことだったはずだけど、いたると
ころで雪を被ったまま凍りついていて、苦情が殺到しているらしい。まあ、ここ数年アジアか
ら来て家を買った人たちは雪を見たことすらない人たちが多いだろうけど、前から住んでい
る人たちは(普通の冬のように)気温が上がって雨になれば消えると高をくくっていて、初雪
から大雪でちょっとの雨では融けず、その後の真冬日続きでシャベルでは手に負えないほ
ど凍らせてしまったんだろうと思う。

市町村の対応が後手後手に回っているうちに市販の融雪塩が底を突いて状況は深刻化。
バンクーバー市では10ヵ所の消防署で融雪塩の無料配布を始めたけど、大勢が押しかけ
たもので塩の山が15分でなくなって手ぶらで帰る人が出る始末。行列に割り込んだり、割
当量を無視したり、果ては小型トラックで乗り付けたとんでもない人までいて、地区によって
は警察が出動する騒ぎ。(ネットには融雪塩を高値で売る広告がかなり出ているらしい。)き
のうは何時間も行列して待ったのに塩が到着したとたんに奪い合いになったとテレビのカメ
ラに向かってこぼしている人もいた。

歩道は市有地だから、その維持管理に税金を払っている市民に除雪を義務付けるのはお
門違いという意見もあるけど、所有者ではなく実際に住んでいる人の義務と言うのがお役
所の言い分。でも、オンタリオ州では住人が起こした裁判でお役所が負けた前例があるか
ら、こっちでも試してみたらどうかな。ま、この狂騒も後10日ほどの辛抱らしいから、雪景色
を横目で見ながら、早くも入って来た初仕事、やろっと。

今日はクリスマスツリーの解体撤去

2017年01月05日 | 日々の風の吹くまま
1月5日(木曜日)。晴れ。気温は少し上がってマイナス5度だけど、今夜からまた雪模様で
明日は雪。週末には運が良ければ雨だけど、来週の後半にはまた冷え込むらしい。普通な
ら冬の間に1回や2回は寒気の影響で雨が雪に変わっても2、3日でまた雨になって道路の
雪を洗い流すんだけど、この冬はラニーニャ現象で降った雪が凍結して消えないんだそうな。
思い出せば8年前の1月には最低気温がマイナス10度以下の寒波が緩むことなく続いて、
12月半ばから年末にかけてどかっと積もった雪が根雪状態になってえらく難儀したっけな。

でも、今はだだっ広いリビング/ダイニング/キッチンは真冬日でも日がいっぱい差し込ん
でいれば日暮れ近くまで暖房がいらないし、夜も寝るまでファンヒーター1個で十分暖かい。
電気料金の請求サイクルが2ヵ月単位なので、2月13日締めの請求書が来るまではわか
らないけど、去年の同時期よりは減っているんじゃないかな。去年は(なぜかヒーターのあ
る窓際からずっと離れている)サーモスタットを28度か30度に設定しないと暖かく感じられ
なくて、2ヵ月分の請求額は6万円近かった。リビングエリアの床下雨漏りで「水冷式床冷房」
の状態だったせいだと思うけど、今年は床の冷たさが違うし・・・。

さて、カレシを英語教室にでかけた後、今日はクリスマスツリーの解体作業。飾りを全部外
してテーブルに並べて、小さいものはビニール袋に、箱のあるものはそれぞれの箱に、数
が増えたガラスボールはティッシュに包んで、ジグソーパズルよろしく段ボール箱に収納。こ
こまでは楽しい作業だし、ライトとガーランドを外すのも簡単だけど、2メートル近いツリーを
畳むのはまるでレスリングマッチ。上3分の1を外して枝をたたんで袋に入れ、下3分の2は
スタンドから抜いて枝をたたんで紐でぐるぐる巻き。スタンドも2つに分解して、この3つをひ
とまとめにして紐でぎちぎちに縛って、古毛布にきっちり包んで紐でしっかり縛って、最後は
大きなビニール袋に入れてロープでぐるぐる巻き。大汗をかいて、腰は痛くなるし、腕も足も
引っ掻き傷だらけ・・・。

後はいつもの木曜日の床掃除。今日はツリーのあったところを念入りに掃いて、玄関の辺
りは靴底について来た融雪塩が乾いて白っぽい跡になっているので特に力を入れてモップ
かけ。全部終わった頃にはカレシが帰って来てランチの時間。ああ、くたびれたぁ・・・。

中国から届いた大きなプレゼント

2017年01月04日 | 日々の風の吹くまま
1月4日(水曜日)。快晴。朝の気温はマイナス8度で、今日も真冬日の予報。この寒波もあ
と3日くらいの辛抱らしいけど、それでも寒すぎだよ、もうっ。ゆうべは掛け毛布を1枚よけい
にかけたのに、カレシが寝返りしたり、トイレに起きたりするたびに自分の方に引き寄せるも
ので、ワタシはおなかが冷えて目が覚めてばかり。そのたびにぐいっと引っ張って取り戻し
てもいつの間にかカレシの方に移動しているしまつ。もしも寝冷えしたらアナタのせいだか
らねっ、もうっ!

スカイプ生徒のチオンから予告のあったプレゼントが届いたようで、ウクライナのヤナのレッ
スンが終わるのを待って、配達先住所にしている受取代行オフィスに引き取りに行ったら、
平たくて大きくてずっしりと重い。FedExで送るとアメリカを経由して来るので、アメリカの魚
類野生生物局が開封検査をして包み直したと書いてあるテープでぐるぐる巻きにされて段
ボールをはがすのにひと苦労。やっと出て来たのは直径が75センチもある木彫りのパネ
ル・・・。
  

あまりにも大きいもんだから、どこに飾るか決めるまでとりあえずスペアの寝室のソファベッ
ドの上に置いておいたら、あら、部屋中に何ともいえない東洋的な香り。クリスマスに教室
の生徒さんにもらった白檀の石鹸の匂いと似ているから、もしかしたら白檀かな。だとしたら、
大きさから見たら若い2人からのプレゼントとしては高価すぎるんじゃないかな。でもまあ、
チオンは四川省成都の相当に裕福な家のお嬢さまらしいし、婚約者も高給取りのエンジニ
アのようだから、共同でのプレゼントなら無理はしていないのかもしれない。(分野は違うけ
ど揃って工学博士を目指しているこの2人、将来は中国産業のパワーカップルかな。)

それにしてもクリスマスは何だかオリエントづいていた感じ。ドイツのエスターが(ニュールン
ベルク名物のオブラーテン・レプクーヘンと一緒に)送ってくれたボディクリームとシャワージ
ェルと香水はRITUALSというブランドで、いかにもエキゾチックな香料を使っていて、風呂
上りにクリームを付けたらカレシが「日本の寺の匂いだ」。あ、線香の匂いなんだ。でも、す
ごく落ち着いた上品な匂いで、香水は苦手のワタシでもちょっとだけつけてみたくなるな。さ
て、クリスマスの12日も6日の公現祭でおしまい。この日を過ぎてもまだツリーを飾ってあ
ると縁起が悪いそうなので、明日のうちに片付けてしまおうっと。

人生は未完成交響曲でいい

2017年01月03日 | 日々の風の吹くまま
1月3日(火曜日)。今日も雲ひとつない快晴。朝の気温はマイナス6度。クリスマスの四連
休から始まった「ホリデイシーズン」もきのうで終わって、みんな今日から平常通り。日本の
年末年始のように「仕事納め」と「仕事始め」 という儀式みたいなものはないから、普通の
勤め人はみんな普通の時間に起きて、普通に朝ごはんを食べて、普通にラッシュの中を出
勤して、普通に仕事。実際のところは「ホリデイはどうだった?」という話題の方が主役で、
みんなまじめにそれっと仕事に取りかかるわけじゃないところは日本と同じかな・・・。

カレシも今日から多文化協会での英語教室を再開。クリスマスからずっとスカイプレッスン
も休みだったもので、だんだん退屈になって来ていたようで、協会そのものはまだ休みだか
ら教室が寒いかもしれないと魔法瓶にコーヒーを入れて、携帯はどこだ、老眼鏡はどこだと
ひと騒ぎした上でいそいそとお出かけ。思いがけず退職してボランティア英語先生を始めて
からもう17年になるのかな。それほどの年月の現場経験とものすごい量の教材を蓄積して、
来たんだから、英語学習やボランティア先生用の教科書の1冊や2冊書けるんじゃないかと
思うけど・・・。

まあ、老後のプロジェクトは急がず、焦らずが何よりだと思う。人生がどんどん残り少なくな
って行くときに急がないというのは何だか矛盾しているように見えるけど、急ぐのはエネル
ギーの浪費と言う感じもする。せっかく年金と言う所得保障のおかげで生活のために稼が
なくてはならないという足かせがなくなったんだから、へたに達成欲に駆られて寿命を縮め
るようなストレスを抱え込むのは愚の骨頂という気がする。稼がなければならない現役世代
とは違って、自分のペースで熱中すればいいと思う。そうすれば、ストレスだって心身の健
康を保てる適度なレベルで済んで、老後の人生の目減りもペースダウンさせられるんじゃな
いかと思うけど。

まあ、こんな極楽とんぼでいられるのも、カナダに来てからずっと目いっぱい働いて来た成
果としての年金があるからなんで、生活の糧を得るという言う目的がない今だからこそずっ
と持ち続けて来た夢を、気ままにでもがむしゃらにでも自由に追いかけていいんだと思う。
その夢の追求が「好きこそものの上手」に発展するか、「下手の横好き」で終わるかはまた
別の話だけど、みんな最後は「未完」で終わるんだと思うから、急がば回れ・・・。

60代最後の年は夢中になろう

2017年01月02日 | 日々の風の吹くまま
1月2日(月曜日)。空中雲ひとつない快晴。7時ごろにトイレに起きたときは日の出の1時
間ほど前で、ベーカー山から南の山の稜線がほんのりと金色になっていて、その上の空は
どこまでも透き通るようなターコイズブルー。カメラをつかんでパチリとやりたくなったけど、
思い直してベッドにもぐり込んで寝直し。起床は8時半近く。ルーフデッキの温度計はマイナ
ス4度。冷え込んでるなあ。でも、今日は日曜日だった元旦の振り替え休日で、大晦日の年
越しパーティの疲れが抜けない人が多いのか、一応は街中なのに通る車はまばらで、バル
コニーに出るとどこからかシャベルがガリガリと歩道を引っ掻く音が聞こえて来るくらい。

ブラインドを下ろしてもまだまぶしいくらいの朝日の中で朝ごはん。太陽が低い今の季節、
東南向きのリビングはいっぱいに日が入って、外はマイナスでも暖房がいらないくらい暖か。
バルコニーでの「3分間日光浴」も、七分袖のTシャツ1枚に膝小僧丸出しの素足で初めは
ちょっと寒いけど、すぐに何となくぽかぽかして来て気持がいい。たっぷりのビタミンDでセロ
トニンをたっぷり作れば気分は太陽がいっぱい。リビングの陽だまりでタブレットで遊びなが
らランチの時間までだらだらと日向ぼっこ。ふはぁ、こういう毎日もいいもんだなあ。

午後はとまじめに脚本の推敲。去年Arts Clubのキャシーが脚本を読んでコメントをまとめ
てフィードバックしてくれたので、舞台の上での場面を想像しながら、書き直したり、書き足し
たり、消したり。よく出て来るモーツァルトの『魔笛』の筋書きやキャラなどを知らない人のた
めに少し書き足した方がいいと言われたけど、どうしたもんかなあと思案投げ首。『魔笛』の
テーマは深遠でパワフルなもので、会話の中で登場人物にいちいち説明させるとワタシの
ストーリーがごちゃごちゃになって、何が言いたいのかわからなくなってしまう。そこで思い
ついたのが「プロローグ」を挿入する手。舞台の隅っこのスポットライトの中での若者と老人
の会話ってことにして・・・と。

プロローグを入れたら、本筋の結末が唐突過ぎて何だか尻切れとんぼみたいになってしま
うので、じゃあエピローグで締めくくってみようか。ストーリーを紡ぐのはジグソーパズルのよ
うでもあり、積み木遊びのようでもあり、夢中になっているとあっという間に時間が過ぎる。
でも、この年になっても夢中になれるものがあるのは幸せ・・・。

ハッピーニューイヤー

2017年01月01日 | 日々の風の吹くまま
2017年1月1日(日曜日)。おおむね晴れ。起床は日の出ぎりぎりの8時過ぎ。着替えもせ
ずにブラインドを上げて、カメラを構えて待機。山並みの上に厚い雲の帯がかかっていたけ
ど、稜線はくっきり。すぐに山と雲の間の空が金色に染まって、2017年の初日の出。
 
 あけましておめでとうございます!

新年の祝いはディナーでということにして、元旦の朝はオレンジジュースに年越しを祝った
シャンペンを入れたミモザで乾杯して、後はいつものメニュー。朝の気温はマイナスで、大
晦日のきのうほぼ1日中降り続いた雪は日なたでは少しは融けるているだろうけど、見渡す
限り一面の銀世界。このまましばらくは真冬日が続くらしい。今日はバンクーバーのイング
リッシュベイで元旦恒例の寒中水泳大会「Polar Bear Swim」。今年で97回目になるけど、
スタート時刻の午後2時半でも気温はほぼゼロだろうから、冷た~いなんてもんじゃなさそう。
ブルッ!(夕方のニュースでは、気温1度、水温7度で約1500人が参加したとか。)

一年の計は元旦にありということで、洋の東西を問わずたくさんの人が「今年(こそ)は」とい
う新年の決意を固めているようだけど、ぐうたらなワタシのは「今年度第1次計画案」みたい
なものだし、カレシは「特別な決意なんてしないというのがオレの決意」で、2人ともいたって
いい加減。まあ、計画なら状況によって第2次、第3次計画を立てちゃえばいいんだけど、
決意となるとそうそう簡単に変心するわけには行かないだろうと思うしね。

ワタシはおうし座だけど、今年の運勢はかなりいいらしい。エネルギーに溢れた年で、機会
を逃がさず、とにかく何でもやってみるべしとのこと4月には69歳になるから、今年は60代
の最後の年ということでもあるし、。「とにかくやってみる」はワタシの得意とするところだから、
じゃあ今年もあれやこれや気の向くままにやってみるか。人さまに見せられるような成果が
なくたって、失敗して放り出したって、ご隠居さんのお遊びだからと大目に見てもらえるのが
年を取ることの最大の強みかもしれないな。まずは、極楽とんぼ亭特製の「何ちゃってお節」から・・・。
 
 それらしいような、あんまりそれらしくないような・・・