リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

自然の力には勝てないのか

2016年05月05日 | 日々の風の吹くまま
曇りがちで始まったけど、いい天気。きのう早すぎる夏がひと休みしたので、今日は初夏ら
しく快適。気温が高くなりすぎて、郊外のいちご農場では平年より3週間も早く収穫が始まる
という話。そういえば近年はその「平年」もちょっと早くなっているような感じ。1970年代末
には、7月1日の建国記念日の休みを利用してリッチモンド南の農場へいちご摘みに行った
もんだけど、ピークを過ぎたとは言ってもまだ熟れた大粒のいちごをバケツにいっぱい摘ん
で来れて、夜中までかかって1年分のジャムを作っていた。今ならとっくの昔にシーズン終
了ってことになるのかな。

アルバータ州北部、フォートマクマレーの大森林火災は延焼面積が850平方キロにもなっ
て、エアタンカーで上空から水や消化剤を落としているけど、もう人間の力では消火できな
い状態らしくて、まとまった雨が降るのを待つしかないとか。850平方キロと言うと22市町
村から成るメトロバンクーバーと同じくらいで、東京23区の1.4倍、横浜市の2倍、さいた
ま市の4倍、大阪市の3.7倍、札幌市の4分の3。京都市なら全域、島なら佐渡島の全域
が燃え盛っていることになって、ちょっと想像がつかない規模。市の北にあるオイルサンド
採掘地の作業員宿舎には2万人以上の人が避難していて、唯一の補給路を断たれて食糧
が乏しくなって来たために、空軍の人員輸送機が救出に向かうことになったらしい。

知識や技術で地球の環境を制御できるとエラそうに思い込んで来た頭でっかちの人間さま
も、自然の実力を前にして勝ち目がないのが一目瞭然。人類の生き残りのためにも、地球
上の生物種のひとつに過ぎないことを自覚して、自然に対してちょっと謙虚になったほうが
いいんじゃないかと思うけど、長年培って来た傲慢さはちょっとやそっとでは抑えられそうに
はないな。右派に左派、保守派に革新派、タカ派にハト派、高慢ちきな活動家に能天気な
一般人と、砂場の子供のけんかじゃあるまいし、おまえが悪い、いやそっちが悪い、オレが
正しい、おまえはバカとせめぎ合ってばかりで、この数百年、いや数千年の間にほんとに進
化したのかいなと思ってしまう。

人間さまよりも野生動物の方がよほど知恵があるんじゃないかと思ったり、もしかしたらホ
モサピエンスは退化しつつあるんじゃないかと思ったり、太陽という凡庸な星を回っている
地球が宇宙の迷子になっていやしないかと思ったり・・・。

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