リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

戦争(けんか)をしないためには

2013年08月27日 | 日々の風の吹くまま
今日本である漫画をどこかの教育委員会が閲覧制限したとかで是々非々の論争が起
こっているらしい。件の漫画については知識がまったくないんだけど、第1部と第2部が
あって、小町での賛否両論を見渡したところでは、制限反対は第1部の、賛成は第2部
の、それぞれの内容を主張の根拠にしているから、何か議論がかみ合っていないなあ
と言う感じがする。

たしかに戦争は人類の最悪の愚行であって、平和教育は何よりも大事だと思う。でも、
戦争は悪いからやっちゃダメ!と声高に叫ぶだけでは戦争はなくならないと思うけどね。
戦争しないためにはどうしたらいいのか。外交でしょ?人間同士がけんかしないために
はどうしたらいいのか。話し合いでしょ?話し合うにはどうしたらいいのか。互いの考え
や要求を明確にして、争点や相違点の中に妥協点がないか検討しあって、合理的に問
題解決を図るってことでしょ?そのためにはどうしたらいいのか。話し合いの基礎にな
る価値観や倫理観を持つための「自我」を育てる教育でしょ?

自我を悪として否定するから、近頃は「生理的にダメ!」という、問答無用式のコミュニ
ケーションしかできない民族・宗教・社会集団が世界を跋扈していて、外交も話し合いも
やりにくい世の中になっている感じがする。歴史というのは、「点」(イベント)のばらばら
な集まりじゃなくて、人類という動物が「人間」になってからの点々が連綿と繋がった「線」
だと思うし、その歴史を構成する個々の人間の人生も生と死を結ぶ線であって、紆余
曲折と言うように真っ直ぐなときや蛇行するときがあっても、それを構成する点はみんな
どこかで影響しあっていると(ワタシは)思う。

でもまあ、人類は科学技術の発展によっていつでもどこでも誰とでも交流できるように
なったはずなんだけど、時空間の壁が取り払われて見渡せる世界が広くなればなるほ
ど、「精神的な島国」とでも言ったらいいのか、「人の言うことに耳を傾けたら負けだ」と
ばかりに新しい壁を作っているような感じがするんだけど、そこに立ち入ったらちと長く
なりそうだから、旧版の方で冗舌にまかせて論じてみようかなあ・・・。

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