リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

七夕に劇団支援の仲間たちと再会できるなんて

2021年07月08日 | 日々の風の吹くまま
7月7日(水曜日)。☁☁。高曇りで雨の気配はないけど、風があって涼しいっ。今日は七夕。といっても、ワタシが生まれ育った北海道の最果ての地では、七夕は8月7日で、短冊を吊るして玄関脇に飾ったのは柳の枝。蝦夷地では、笹といえばクマザサ。大きな葉には「ささのはさぁらさらぁ~」なんて趣きは全然なくて、うっかり踏み込むと鋭い縁で引っかき傷を作ることもしばしば。竹が生えているのを初めて見たのは、20代になって初めて津軽海峡を越えたときで、「竹やぶ」を見たのはもう60代になってからのこと。昔から「地震時は竹やぶに避難」と言われているそうだけど、ワタシが生まれ育った地震多発地帯には逃げ込める竹やぶは存在しなかったの。

当時(1950年代)の子供たちは、夜になると浴衣を着せてもらって、紙ちょうちんを手に近所の家々をろうそくを要求して回ったっけ。ワタシが育った浜のコミュニティでは、団塊の世代のガキンコたち大きな声を張り上げて、ろうそく出せ、ろうそく出せ、出さないとかっちゃくぞぉ、おまけに噛み付くぞぉ」(「かっちゃく」というのは「爪で引っかく」という意味)。ハロウィンに似ていなくもないけど、そうやってもらって歩いたのは仏壇で使う細くて短いろうそくだったな。お菓子をもらう習慣はまだなかった。戦後のまだみんな貧しかった時代で、テレビもなかったから、中高生から幼稚園児まで何十人もの子供が一緒に日が暮れるまで遊んでいたな。年長の子たちにとってはリーダーシップを学ぶいい機会だったと思うな。年を取って楽しく、懐かしく思い出せる「ふるさとでの子供時代」があるのは何と幸せなことか。

その七夕、働き者の織姫と彦星が結婚したら、新婚生活があまりにも楽し過ぎて仕事をサボるようになったために、怒った天のカミサマが2人を天の川の向こうとこっちで「別居婚」。ところが、どっちも悲しがってばかりで仕事に手がつかないもので、カミサマが「しっかり働くなら、1年に1度だけ会ってよろしい」。その日が7月7日なわけだけど、あるとき遊び仲間の間で「雨が降ったら会えないのか」という必然的な疑問を喧々諤々。確かに、待ちに待った1年に1度のデートが雨でお流れになったらさびしいなんてもんじゃないねえ。でも、ふと7月7日に会えなくても8月7日に会えるじゃないのと思いついて、そう言ったら一瞬はぁ~?という反応。そこへ大きい子が「そうだな。そうすればいいんだよな」と言ってくれて、そっか「雨天順延」があるんだと、みんな何となくほっと胸をなで下ろした気分になったっけ。あの頃の子供は今よりもずっと子供だったなあ。

織姫と彦星は久々のデートでわくわくしていそうだけど、ワタシは超がつく久々のArts Clubのディナーパーティで朝からわくわく。コロナのおかげで、去年の秋からこの方ずっと親しい友だちに会うことができないでいたのが、やっと、やっと、少人数ながら集まれるわけで、一番の仲良しのケイトが同じテーブルに座ろうねと言っていたこともあって、よけいにわくわく。ファンドレイジングの一部で、夏に特別シーズンを企画して、秋から本格的なフルシーズンを立ち上げるArts Clubが今一番必要としているのは制作資金。集まれる人数が限定されているとはいえ、用意した席は全部埋まったそうだから、常連が一堂に会するのはまちがいなし。さて、何を着て行こうかなあ。


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