リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

歩行者が王様の街

2016年05月11日 | 日々の風の吹くまま
曇り空だと思ってブラインドを巻き上げるといきなり雲が切れて日が差して来るので、慌てて
ブラインドを下ろす。マンション各戸についているブラインドは夜景が透けて見えるくらいで
遮光性はゼロ。管理組合の理事会の許可なしで替えられないし、OKが出ても色は元のと
同じ白と決まっているし、ブラインドをカーテンに替えることもできなくて、許可を得て内側に
取り付けることはできても天井はコンクリート。開発業者の「商品」である分譲マンションに
はいろんな不思議がある。

引っ越してからNew West Recordというコミュニティ新聞を読むようになった。小さなコミュ
ニティなので、市議会や市役所の動向や(めったにない)事件、文化活動などいたってロー
カルな記事が身近に感じられて気に入ったんだけど、今日のトップニュースは市の横断歩
道の安全強化計画。道路を挟んでティムホートンとスターバックスが向かい合っているので
「Coffee Crossing」と呼ばれる我が家の前の道路と6番ストリートのT字型交差点に「beg
button(お願いボタン)」を設置するどうか市議会の意見が分かれているという話。レンガ色
の横断歩道には黒と黄色の標識があるだけで、止まった車に後続車が追突する事故がよく
あるらしい。(歩行者はコーヒー片手に車には目もくれずに渡るし・・・。)

検討中の「お願いボタン」は6番アベニューの図書館前とスーパー前を結ぶ横断歩道にも
あって、私たちもよく利用する。普通は黄色の信号がゆっくり点滅しているけど、歩行者が
ボタンを押すと急速に点滅して渡る人がいることを知らせる。自分が歩行者ならすぐ渡れて
便利だけど、車で通るときはのろのろ運転。ニューウェストの歩行者は市の「Pedestrians
First(歩行者最優先)」政策で甘やかされているのか、ボタンをピッとやると同時に渡り始め
るし、車の99%はきちんと止まって、歩行者が渡り切るまで辛抱強く待っているからすごい。
(それでストリートもアベニューも渋滞しているような感じになる。)

標識だけでも歩行者はまったく不便していない6番ストリートに「お願いボタン」は必要かと
聞かれたら、それで歩行者の行動が変わるとは思えないからノーだな。ニューウェスト市が
目指すのはwalkable(歩きやすい)な街で、交通政策は歩行者最優先。信号のない横断
歩道を気ままに渡る歩行者。その歩行者に対して寛容で辛抱強いドライバー。どう見たって、
横断歩道があることを接近する車にわかりやすくするのが先決じゃないかと思うけど・・・。

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