リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~ナポリ~アマルフィ海岸は波高し

2023年11月02日 | 日々の風の吹くまま
10月31日(火曜日)。☁。ハロウィン。ナポリ2日目。今日はアマルフィ海岸へ6時間のツアーだけど、何かお怪しげな曇り空。バスは3台で、高速道路に入って見えて来たヴェスヴィオ山も平たい頂上に雲がかかって、ますますぺたんこ。ポンペイに行かなかったカレシに、あれがヴェスヴィオ山だよと教えたけど、ふ~ンと言う生ぬるい反応。そうだろうな。我が家からいつも見えている山々とは高さからして違うし、おしとやかって感じだもん。高速を走っているときにガイド(ロザンナ)から、マイオリからアマルフィに行く予定だったけど、波が高くてフェリーが全便欠航になったので、ルートを変更してマイオリで3時間の自由時間ということになったとアナウンス。

マイオリは英語なら「メジャー」と言う意味で、陶器タイルで有名らしい。その前に「マイナー」を意味するミノリという村があって対になったリゾートエリア。海から有名なアマルフィの町の風景を見られないのは残念だけど、その海が荒れ模様じゃ危険極まりないからしょうがない。高速を降りてからは、つづら折りの連続みたいな山道を登って行くのに、道路が狭いものと対向車線の車(ほとんどが小型車)とすれ違うのにひと苦労。でも、バスと石垣の間に挟まってにっちもさっちも行かなくなった車の助手席から手が出て来てサイドミラーをたたんで、そろそろとすり抜けた車には感心。イタリアのドライバーは辛抱強くて運転上手。メタボな車を乗り回しているアメリカやカナダのドライバーにはとってもできない相談。でも、ジグザグに進むおかげで山側と海側の両方の写真を撮れたのはめっけもの。






展望台のようなところで10分程バスを降りて写真を撮って、今度は海岸までまたジグザグと山を下りて、ミノリの村を抜けて、崖の上にそそり立つお城の下の下を回る道路を降りるとマイオリ。教会前の広場でバスを降りて、3時間後に同じ場所に集合と言うことで解散。メインストリートは海岸沿いのプロムナードだけらしくて、シーズンを過ぎて店じまいをしているところも多いから3時間も自由と言うのはけっこう不自由と言う感じ。ビーチより高いプロムナードを歩いていてもときどき波しぶきが飛んで来るくらいの大波が打ち寄せていて、フェリー乗場のチケット売り場には「全便欠航」のお知らせが貼ってあった。とりあえずプロムナードを歩いて行って、まじはトイレ探し。イタリア語でToiletteと書いてあるところを探したけど見つからないまま裏通りのようなところに入り込んで、ランチタイムでもあるからレストランに入ってトイレに行くか、ホテルで聞いてみるかのどちか。プロムナードに戻って最初に目に着いた大きめのホテル(Hotel Panorama)の閑散としたロビーの受付で聞いてみたら「どうぞ、どうぞ」。うわ、助かった。カレシと交代でトイレを使わせてもらって、グラツィエを連発して、やれやれ。



さっぱりしたところでランチ。ナポリはピッツァの発祥地だから、ピッツェリアがいたるところにある。イタリア人は外で食べるのが好きなようだけど、私たちには寒いので中に入れるLa Vela(帆)というところ。奥ではお兄ちゃんが長い棒で石のオーブンから焼きあがったピッツァを取り出しているところ。大きさを聞いたら「ディナー皿いっぱいの大きさ」というので、ワタシはナポレターナ、カレシはマリナーラ。本場のピッツァは北米流のピッツァソースじゃなくてシンプルなトマトソースだからさっぱりした味わい。最初のピッツァはトマトソースとモッツァレラチーズだけの「マルゲリータ」だそうで、ナポレターナはその上にアンチョビをちょこっと散らした程度。赤ワインが良く合って、丸々1枚をナイフとフォークで切り分けて食べきったらおなか一杯。集合場所に戻る途中で開いていたおみやげ屋でマグネットとふきんをゲット。良く歩いてくたびれたけど、おなかが減らないので、船に戻っても夕食どころじゃなくて、バーでカクテルを1杯。後で軽食のルームサービスを頼んで、待っている間に乗船したときにラムが開けてくれたシャンペンの残りで乾杯。カレシに薬を渡してコップに水を入れようとしたら「もうのんだ」。え?シャンペンで薬を飲んだの?うは、世界中の大富豪でもシャンペンで薬を飲むなんて考えつかないだろうねえ。大富豪じゃないからできるずっこけで、バケーションモード満開になったみたい。


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