リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

言葉の数が多すぎるから厄介になる

2016年07月29日 | 日々の風の吹くまま
めずらしくちょっと寝苦しい夜だったけど、寝ついた後はそのまま日が高く昇ったのも知らず
に8時半までぐっすり。今日の予想最高気温は27度。うぅ・・・。全部で7ヵ所ある窓とスライ
ディングドアをぜぇ~んぶ開けたら、何となく熱帯の島の開けっぴろげな家にいるようで心
地がいい。もっとも、聞こえて来るのは寄せては返す波の音じゃなくて、産業の音、道路工
事の音、トラックやオートバイの轟音、犬の吠える声、子供たちの歓声、(火事も事件もめっ
たにないのに)消防車やパトカー、救急車のサイレン、その他人間生活の雑多な環境音・・・。

今日はまた「仕事モード」に戻って、暑いオフィスできのう気安く引き受けてしまった仕事。量
を聞いてうへぇ~と思ったけど、図表やグラフが満載で長い文章があまりないので、ほっ。
文章もぼつぼつとした尻切れとんぼがほとんどで、ああ、これなら楽なもんだ。おまけに参
考ファイルに同じような図表がグラフがぞろぞろ出て来たから、「参考」にすればさくさくっと
仕事が進みそうだ、とほくほく。でも、そんないい話がそうやたらとあるはずがない。ちゃっ
かり参考にするつもりだったけど、何かヘンな英語。意味はちゃんと通るし、必ずしも直訳と
言うわけでもないし、機械翻訳風でもないのに、どうもしっくりしないのは、はて、単語の選
択が何となく何だかなあって感じだから・・・?

とにかく人間は言葉の数が多いね。原始の人類はコミュニケーションの必要に迫られて言
葉を創造して来たんだろうけど、その頃の語彙だったら翻訳なんかお茶の子さいさいだった
だろうな。「マンモス、あっち」とか「黒い雲、やばい」とか「日の出、あっち、寒い」とか、こん
な楽な翻訳はなさそうで、ちょっとうらやましいかもだけど、裏を返せば誰でも身振り手振り
と即興の音響効果でやれただろうから、翻訳・通訳の出番なんてなくて、通訳も翻訳も商売
として成り立たなかったのかな。人類の言葉数と口数が手に余るようになって、初めて言葉
数と口数が人一倍多い人間が通訳とか翻訳を始めたんだと思う。

それがいつの頃だったかは知る由もないけど、多様化する人類のコミュニケーションを取り
持って来たというのに、どんなにエライ人でも通訳・翻訳なしでは無言になっちゃうというの
に、traduttore, traditore(翻訳者は裏切り者)とかLost in translationとか、あんまり尊重さ
れていないような気がしないでもない。ま、そういう職業ってけっこう多いけど・・・。