arudenteな米

食と映画感想とその他もろもろ個人の趣味と主張のだらだら日記

日本の奇習

2006年07月12日 | Weblog
不思議な風習もあるもので。

以前に読んだ『味をたずねて(柳原敏雄)』に書いてあったのだが群馬県六合村入山郷の古い風習で1月15日、小正月に行われる子孫繁栄の儀があり、それが、
『15日深夜、囲炉裏の回りを全裸の夫婦がぐるぐる回り、夫は男性の象徴を飯の杓子でぺちぺち叩いて「粟穂(あわぼう)稗穂(ひえぼう)このとおり」とはやし、それに続き妻は自分の腹を汁の杓子で叩いて「わたしのカマスもこのとおり」と、答えて豊年と子孫繁栄を祈った』とか。

今は残っていない風習だと思うがある意味子供がみたら魘されそうな光景な気がする。

この本は食の事柄の本なのだが興味深い事が多く書いておりたまに引っ張り出して読んでいる。

例えば「岩手でわんこそばが始まったのは昭和初期で郷土料理としては新しいもの」とか。
一番手軽に作れる蕎麦を名物にするために「客が音を上げるまで食わせる」のが売りでそれでも昔は今ほど給仕が粗雑でなくスピードを競わず丁寧だったとか。
大食い大会の方から有名になったため大会基準で粗雑になっていったのかもしれない。

時代劇でわんこそばがあったら時代考証ミスってのはここから憶えました。

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2 コメント

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Unknown (ザンディグ君)
2006-07-13 23:27:31
失礼ですがすげえ笑った!「粟棒稗棒この通り」!ほんと失礼ですけど。

「味をたずねて」ってよさそうな本ですね。自分も食の事柄に関する記述を読むのは好きなので(小泉武夫先生の本とかなにげにけっこう読んでますね)今度探してみます。
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Unknown (arudenteな米)
2006-07-15 04:47:25
・ ザンディグ君 様



「粟棒稗棒この通り」!は自分もこの本の中でかなり驚愕した部分でした。



食い物関係の本だと古くは古波蔵保好の「ステーキの焼き加減」と最近だと漫画ですが「孤独のグルメ」が面白いです。

変化球だと日本冷やし中華愛好会(通称・全冷中で山下洋輔、坂田明、奥成達、平岡正明、タモリ、筒井康隆等が会員扱い)の「空飛ぶ冷やし中華」が良かったです
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