arudenteな米

食と映画感想とその他もろもろ個人の趣味と主張のだらだら日記

ヒトラー ~最後の12日間~

2005年08月07日 | 映画
敗戦の再現

ヒトラー ~最後の12日間~ (Der Untergang)
http://www.hitler-movie.jp/

こうゆう映画の場合「面白い」って言葉は誤解を招く
「良く出来ている」っていうのが普通なのだがこうゆう実在人物実名モノ内容の映画はある程度「良く出来て」ないと困る。

話としてはヒトラーが自殺しナチスドイツが敗戦する12日間を秘書等の証言から再現したものだと思う。

ナチスドイツ系の愚行をあげてもキリがないしそもそもどんな戦争も間違っている。
だからそこには善も悪もない敗戦の切なさが淡々と力強く映し出されている。

この映画に出てくるヒトラーはデフォルメされていない人間である
よくいわれる狂気は感じられない
そもそも戦争自体が狂ってるのだから。
敗戦が見えているが指導者として認めたくない部分と現実に認めなければならない部分で揺れ動く人間。
それを取り巻く軍人も人間として真っ当に表現している。

ナチだとかそうゆうモノを抜きにして敗戦、負けの悲しさ切なさ…
夢の後始末がじんわりとくる。

この映画はナチが酷い事をしたとか戦争の是非を考える映画ではない。
正しいかどうかではなく「負けの再現映画」だと感じました。

もちろん負けなければいいわけではない。


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