徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

リーマンショックの再現

2018年12月20日 | 日記・エッセイ・コラム

日経平均株価が27年ぶりの高値をつけたのは、そんな昔の話ではない。
10月1日の終値2万4245円76銭は、1991年11月13日以来26年11カ月ぶりの高値となった。
それからわずか2ヵ月あまりで、4000円近く下落した。
これほど短期間の急変はリーマンショック以来かもしれない。
株価がピークから20%以上下落すると、景気後退入りなのだという。
日経平均株価の場合は、1万9540円である。
明日にも2万円の大台を割りそうな水準まで下落しており、景気後退入りも現実味を帯びてきた。
一体、誰がこんな展開を予想しただろう。

実際のところ、ここまで下落する理由が分からない。
あらゆる指標は売られ過ぎを示しているのに、一向に下げ止まらない。
「米中直接対話を過ぎれば・・・」、「FOMC通過後には・・・」、・・・
期待はすべて裏切られ、それどころか、イベント通過後は売りに拍車がかかった。

下落局面でいつも上位に顔を出す銘柄がある。
スマホ用のコンデンサを製造している太陽誘電である。
11月上旬、2700円だった株価は、1か月後には1700円を割り込んだ。
スマホ需要に陰りがあるとはいえ、わずか1か月で40%の下落は説明がつかない。
短期筋と言われる連中が、経営実態とは関係なく株価を吊り上げ、上がったところで売りを浴びせる。
そのサイクルは短かくなる傾向にあり、下落局面は極端になりがちだ。
市況の悪化で、パニック売り、投げ売りが加わり、悲惨なまでに売り込まれてしまう。
多かれ好かなかれ、主要銘柄はみな同じような状況だ。

12月20日の日経平均株価
底が見えない恐怖も、リーマンショックのときと同じだ。
残るイベントは、中国の中央経済工作会議。
これでも下げ止まらないとすれば、売られ過ぎ以外に切り返す理由がなくなってしまう。
それはわずかな戻りでしかない。

企業の将来性に投資したのは昔の話だ。
いまや株は長くは持てない危険な商品で、市井の少額投資家が安易に手を出せるような代物ではない。

お気に入り名盤! ケニー・バレル:Midnight Blue

 

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