京都の紅葉。
今回は北山まで足を伸ばしてみた。
ここまで来ると、洛中とは違ってしんと静まりかえった空気を感じる。
訪れたのは大田神社。
上賀茂神社の摂社で、神話ではアマテラスオオミカミが岩戸に隠れてしまった際に、舞を踊ったとされるアメノウズメノミコトを祀る神社。
大田の沢のカキツバタの野生群落が有名で、5月の開花時期には大勢の観光客で賑わう場所だけれど、晩秋のこの時期にはほとんど訪れる人もなく、ただ静かに佇む古い社。
それだけに、人に荒らされずに散ってゆく紅葉の美しさは見事。
自然が作り出す赤と黄のじゅうたんの中、しばし時を忘れて京の往く秋を惜しむのもまた一興。