今回のピノクラスは、ルイ・ラトゥールの所有するロマネ・サン・ヴィヴァンの畑「レ・キャトル・ジュルノー」を垂直試飲。
1989年から1995年、2004年、そして2006年の4本で、古めのヴィンテージが2本、2000年代のヴィンテージが2本と比較しやすいラインナップとなった。
セラーに長く寝かされていた1989年は色はオレンジがかっていながらも、深煎りのコーヒーのような香りやパワフルな旨みがあってとても元気。
対して1995年は、少し熟成がすすんだ雰囲気があってちょっと飲み頃を過ぎたかと思ったけれど、その古酒の味わいの状態がずっと続いて落ちないところがさすがはルイ・ラトゥール。
2004年はさわやかで花や赤い果実の印象があり、これからまだまだ楽しめそう。
2006年はヴィンテージもあってか少し青い印象ながら、タンニンや力強さなどがしっかりあるので、これからのポテンシャルを期待したい1本。
ロマネ・サン・ヴィヴァンというと、どうしてもロマネ・コンティやリシュブール、ラ・ターシュなど有名畑のワインに押されがちの感があるけれど、こうやって飲んでみるとどのヴィンテージにもしっかり力強さが底にあって、新しいものも古いものも楽しめるワイン。
粘土質のしっかりした土壌の力を感じた今回のピノ・テイスティング。