絵本とおはなしと子ども英語♪ゆったり・まったり・ドキドキしよ♪

「昔むかしあるところに」今ではない此処ではない別の世界へ。
わくわくするお話の中に入って、自由に心をひろげてみない?

 絵本講師交流会レポート 絵本講師、何する人ぞ?

2017年12月20日 | 絵本で子育て
石井あつこです。
私は「絵本で子育て」絵本講師です。



秋深まる11月26日、NPO法人「絵本で子育て」センターの東京交流会がありました。
関東圏以外でも、東北や北陸、信州からも絵本講師が集まりました。
皆さん、それぞれのフィールドで、絵本講師活動をされています。

絵本と、ご家庭をつなぐお役目。
子育てから大人の精神的自立まで、絵本から力を頂いて一緒に向き合う、
絵本講師とはそういう人と、私は理解しています。

世の中には、絵本が良いと言われるいろいろなシーンがあって、
読み聞かせも沢山行われていて、いろいろな人が絵本と関わっています。
ですから絵本講師の活動もさまざま。
How to ? なマニュアルはありませんし、100人の絵本講師は百様のスタイル。
しかも1人の絵本講師の講座だっていくつものパターンがあります。
それでいい、と確認できると力づけられます。

いろいろだから、絵本講師である私自身も悩むわけです。
ですから根っこのところ、何を大切にして絵本講座をさせて頂くのか?
そこを確認するのに交流会に出席すると、まさに気分もリフレッシュ。
洗われたような。
疲れ果てていても絵本講師としての自分が、一瞬でもピカピカに。
ふふふ! こういう場所は必要。

午前の部、各講師、各地域の活動紹介のあと、絵本講座実演。
講師は山形で活動中の、鈴木哲子氏。
ご自宅で「絵本の部屋」を運営していらっしゃいます。
心も身体もあたたまる、手遊びから始まりました。

たとえば

にーぎり、ぱっちり、たてよこ、ひよこ

お母さん(お父さん、ばあば、じいじ)の普段の声で
心を込めて、してあげて。
手遊びも、絵本も。

鈴木さんが優しくおっしゃるのを聞いて、とても安心するの感じました。

これですね、これですよ、って。

乳幼児期は、健康な身体と心をつくる、大事な時期です。
大切な食事、運動、生活習慣。
それから
無償の愛!

まさにこれ。なくては、人は育たない。

伝えよう。そのために私達がいる。
こうやって力を頂きます。

そしてまだ続きました。
「心の絵本」という言葉が私の血脈に流れ込みました。

親や身近な人との、あたたかな記憶。
自分の心の中に、それがあることの大切さ。

これは先日、私の講座活動で
依頼した絵本セラピストさんのセッションにもありました。
大人のための絵本というコンセプト。
自分の中にある温かな記憶を、ことばにしたのです。
そこには、家族や、先生、ともだちがいて、周りの風景と一緒にとけていたんです。

絵本は人の心の中にある。あってほしい。そのような家庭や社会であってほしい。
絵本講師はそう願って、活動するんだと思いました。


午後の部にも絵本講座実演。
大人気絵本講師、平塚の内田早苗氏による、先生向け講座。
コピーフリーです、どんどん真似してください、とのことでしたが
これは早苗さんにしかできませんと思います。
とてもキャラが立っていらっしゃります。
あ、キャラを立てるという点で見習う事は出来ます。

先生向け、という事で、先日わたしどものお話会グループで開いた
図書館員と読み聞かせ経験者のための絵本講座を思い出しました。

内田さんのお話に重なるところがあり、やはり私達の役割を再認識。

先生(や、読み聞かせ担当者)の発する言葉には重みがある。
子どもと家庭に絵本を届ける責任がある。
絵本と言葉を、ちゃんと選べという事ですね。

その子のこと、そのお母さん(お父さん)の立場に寄り添うことが大事ですね。
それにはいろいろな子どもやお母さんお父さんと
絵本とに、深く出会っておく必要がありますね。

そのようなエピソードをいくつも、内田さんは持っていらっしゃいます。
その子にとっての、心の絵本、心を揺さぶられ温められる絵本は
それぞれ違うから。

でも、多くの子に選ばれる絵本があります、確かに。
内田さんが読んで下さった『ぽん ちん ぱん』
ことばのリズムが心地よい絵本ですが、
このまえ私のともだちの3歳さんが、この絵本を持ってきていて
絵本のことばを諳んじて繰り返していましたよ。

『きかんしゃやえもん』の「ぷっすん、ぷっすん」

どんなときに、そのことばを使うのか。
どんな気持ちのときに、それをいうのか。
ことばと、気持ちがつながっている。それが絵本だよっていうことです。

おにぎりや、くだものや、やさいなど
絵本は、言葉に書いていないことも、子どもに伝える。
場面があるから。物語があるから。生きているから。

内田さんのお話を聞きながら、ここを伝えたいよね、と力強くうなずくのでした。


さて、午後にはもう一つ講演。
「絵本で子育て」センター顧問 藤井勇市先生によるお話がありました。

テーマの一つは、メディアとジャーナリズム。

絵本講師が大切にしなければならない、もう一つのことは。
子どもを育てて幸せにするために、大人が幸せに生きるために必要な、

社会のことを知る、ということです。
問題意識を持つ、ということ。
社会、国家が、一人一人の子ども(大人)の心と命を殺さないかどうか
見ていかないといけない、それを確認いたしました。

今の政権は、悪い方向へ私らを引っ張って行くと、断言されました。
ああ。どうしたらいいのでしょう、途方に暮れます。
大人のひとりとして、絵本講師として、蘇らせよう、
マハトマ・ガンジーのことば。
「あなたがすることのほとんどは、無意味だが、
それでもそうしたことをするのは、
世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないためだ」

そして、前に実演された講座からも続く、絵本講師の役割。

子どもたちの社会である、学校や園は、子どもを成熟させるところですよ。
互いに仲良くする、助け合うことを、学び合うところですよ。
そうなっていない、大人の社会を早期に刻印しないでください。
子どもに関わる大人は、そこを肝に命じてください。
私らは内容を教えるために絵本を読むのではありません。
書かれていないことを心の中に紡いでいくために読みます。
一緒に考えるために読みます。
心と心を結ぶために絵本講座をします。

絵本講師 石井宏子、私あっこちゃんの中に、この宣言が響き渡りました。

この後、グループワークになり、私のグループでは、
絵本カフェのことや、自宅などでの文庫活動、告知の方法などについて
意見交換をしました。

ご出席の皆さまありがとうございました。
聞かせて頂いたお話を糧に、自分の小さな一歩を踏み続けて行こうと思います。

長文をここまで読んでくださってた方、ありがとうございます。
ぜひぜひ絵本講座のご用命を下さいね。
内容はご相談に応じます。
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