読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

水滸伝4<大宋国平定> 横山光輝 KIBO COMICS 潮出版

2006-06-10 23:30:19 | 読んだ
第4巻で完結版であります。

水滸伝のイメージは「ラストが悲惨」というのがあって、本格的に読もうという気持ちがわかないでいた。

このイメージは何で得たんだろうか?
蔵書の中には水滸伝関係がないので、何かをチラッとみたんだろうか?

そして、水滸伝は「長い」「登場人物が多すぎる」というのもあって、読んでいなかった。

まあ今回は「漫画」であるし、ダイジェスト版と思って読み始めたのである。
毎月10日の発売なので、ゆっくりと読むこともできる。

で、今回完結篇を読んでいくつか思うことがあった。

1.やっぱり登場人物が多すぎる。漫画で顔かたちが違うのに、まだよくわからな い。(これは横山光輝が描く人物の顔が似ているということもある)

2.だからなんだっていうの?という思いがでる。
  英雄譚であれば、英雄への憧憬とかがあるが、この物語に登場する人物たちに は同情はするが、同化したいと思わないのである。
  で、この物語は何を言いたいんだろう?なんて、ふつう思わないことまで思っ てしまう。
  人間こうあるべきなのか、それともこうならないようにすべきなのか、迷って しまうのである。

3.それでいておもしろい。
  とはいいつつも、おもしろい。
  それは勧善懲悪という単純形。しかも悪は「政治」「行政」であることなどが ある。

ということで、漫画を読んで次は機会と出会いがあれば小説を読んでみようかと思っている。

追伸
 同じく10日発売の「ブッダ(手塚治虫)」も購入読破。そして、「小説十八史略」(全6巻:陳舜臣:講談社文庫)を何度目になるだろうかまた読み始めている。

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