読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

歴史読本8月号 織田・豊臣・徳川家 家臣団出自・系譜・人物総覧

2005-07-13 23:38:24 | 読んだ
という題名のとおり、織田・豊臣・徳川と続いた、いわゆる戦国末期の家臣団についてどどっと紹介されている。

日本史で一番面白い時代が、この時代ではないだろうか。
それまでの秩序が破られ、しかし、天皇家という秩序は生き残る。
破壊だけではなく、従来の権威や秩序もある程度残す。
これは、日本人の好むところであろうと思う。というか、このことから日本人の好みとなったのだろうか。

オール オア ナッシング
ではなく「そこはそれ、まあよしなに」という、曖昧さの美みたいな・・・

本当の原因や要因を徹底して破壊するのではなく、いわゆるスケープゴートに責任を持たせて、後は「水に流す」という文化を再確認するような時代だったと思う。

このとき、織田信長が徹底して破壊したら、日本の文化はまた別のものになったと思う。
戦国時代、明治維新、そして第2次世界大戦終戦、いずれかのときに、徹底して前時代を否定してしまったら、どうだったのか?

戦国時代は、新しい考え方も芽生えたが、結局はそれまでの日本に戻った。そんな時代のような気がする。
しかし、この時代は、多士済々、面白い人たちが出てきた。しかも、それまでの権威ではないところからでてきたところに、面白さ、があるのだと思う。

追伸
 「志企業のすすめ」(天明茂)も読んでいます。
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