読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

週間 ビジュアル 日本の合戦25 徳川慶喜と鳥羽・伏見の戦い

2005-12-10 22:35:21 | 読んだ
全50巻の半分に達した。日本の合戦。
だが、近頃はなんだか「中だるみ」である。

23巻から29巻まで幕末ものである。
幕末の合戦というのはあまり面白くない、と思うのである。
というか、関ヶ原以降は、どう考えても合戦の前に勝負が決まっている、合戦なのである。

合戦というのは、そこで勝負が決まる、もしかしたら劣勢のほうが勝つかもしれない、というところに「魅力」がある。
また、闘っているほうも「万が一」より大きな確立に賭けているのだ。

しかし、幕末の戦いは「イデオロギー」が優先しすぎている。
例えば鳥羽・伏見の戦いでは、「錦の御旗」が出てくると総崩れしてみたり、大将がさっさと撤退してみたりしている。
誤解を恐れず非難を承知で言わせてもらえば
戦いをマジメにしていないのである。
だから、なんだか面白くない。

大体、幕府側は「組織」になっていないし、戦争に勝ってもそんなにおおきな「うまいもの」があるわけでもない。一方の官軍側も、勝った後のことはあまり考えていない、いないが、幕府を倒す、ということに賭けるものがある。倒すと何かいいことがあるかもしれない、とそれぞれが思っている。

戦いは「勝ちたい」と思う気持が多いほうが勝つ、というのが私の考え。
ということで、幕末の戦いは、あまり面白くない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 横浜鎮魂曲殺人旅情 高梨耕... | トップ | テレビの黄金時代 小林信彦... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読んだ」カテゴリの最新記事