読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

Dr.コトー診療所<25>-Dr.コトー、思い悩む- 山田貴敏 小学館

2010-07-14 22:37:38 | 読んだ
Dr.コトーも長い物語になった。

長い物語は、最初の頃の新鮮さが薄れてくる。
それでも続いているのは、いわゆる「マンネリ化」が心地よいからである。

25巻のコトーも、我々読者を裏切ることなく、そして相棒の看護士・星野も、憎たれ役の漁労長・しげさんも想定どうりの行動である。

さらにいえば、いわゆるゲストの人物たちも我々の期待を裏切らない行動パターンである。

そして物語は、予定どうりの展開で、それなりの面白さである。

だから、我々は安心して読むことができる。
これが、長い物語の長所である。
そして、それが限界でもある。

その限界が、ちょいとむなしい。
「もっと」ということを望んでいるのである。
一応満足はしているのであるが、我々が期待していることを裏切るような面白さを望んでいる。
著者には気の毒であるが、それが長く続く物語の作者の宿命なのではないだろうか。

といいつつ、読み終わると次を求めている。
だから読書はやめられない。

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