読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

井上ひさし氏逝去

2010-04-11 20:38:08 | 読んだ
井上ひさし氏が亡くなった。

彼の作品が好きでよく読んでいた時期があった。

「青葉繁れる」とか「モッキンポット師」シリーズ(といっても2冊だが)「月なきみそらの天坊一座」といった、ユーモアを前面にしているがその奥には深い哀しみがあるというような小説が好きだった。

その後、エッセイ集や「吉里吉里人」などを読み、ファン度を高めていった。

或いは、テレビでたまに放送される井上ひさし作の演劇を見て「面白い」という言葉以上の「面白さ」を感じていた。

今回逝去を報じる記事で「ひょっこりひょうたん島の井上ひさしさん」という紹介が良く出ているが、私としては「ひょっこりひょうたん島」よりもその後の「ネコジャラ市の11人」のほうが、なお井上ひさしらしかったのではないかと思っている。
もっとも、どちらも共作となっているので、どこまで彼が関わったのかはわからないのだが・・・

ネコジャラ市の放送がされていたときは中学生であって、その後彼の小説やエッセイを読んで、そう思っている。
ひょっこりひょうたん島よりも「突き抜けている」感が強いと思ったのだが・・・

まあでも「ひょっこり」のなかで歌われた、海賊が宝物を探すときに歌う「暗号」のような歌とか魔女リカのうたとかはよかったなあ。

いやあ思い出すと思い出せるものですなあ。

で、井上ひさしの小説「一週間」が小説新潮で連載されるということで、私、小説新潮を購読することに決めたのであります。
ところが、遅筆堂の異名のとおり、ときどき休む、そして突如として休載され、何年か経て突如再開されたりして・・・
それで、この物語が完結してもずっと購読をしているのである。

近頃は、なかなか彼の作品を目にすることも少なくなっていた。

『亡くなった』という報道を知って、もう一度読んでみようかな、と思っている。
暖かいカンジのする物語を読みたい。

まずはご冥福を祈り『合掌』

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