読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

週刊 池波正太郎の世界1 朝日新聞出版

2009-12-13 20:52:20 | 読んだ
全30巻の予定で発刊された。
予定では、そのうち「鬼平犯科帳」が7冊、「剣客商売」が6冊、「仕掛人・藤枝梅安」が4冊、そして「真田太平記」が4冊、そのほかは1冊づつ特集である。

狙いは「真田太平記」である。

いやそれより何より『池波正太郎の世界』という雑誌を
「私が買わずして誰が買うのか!」
という自負である。(なんちゃって)

というか、迷った、のである。
何も、そんな本を読まなくとも「作品」を読んで、自分なりの「池波正太郎の世界」があればいいのではないのか。
そういうものを読んで何を得ようというのか。
どうせ・・・・。
と、思ったのである。

しかし、やっぱり、欲しい・・・

さて、第1巻は「鬼平犯科帳」の特集その1である。

鬼平犯科帳は、主人公の鬼平こと長谷川平蔵の魅力もさることながら、登場する盗人(ぬすっと)たちや、火付盗賊改め方の役人たちや密偵たち、いや登場する全ての人たちが『そうだよなあ』とうなづける設定であることだ。

それは、その人たちそれぞれが複雑な胸のうちというか考え方を持っていて、つまり「矛盾を抱えながら生きている」ということである。
だから、本当の話のように、こちらは感動するのである。

本号にも紹介されている名言。

「人間というやつ、遊びながらはたらく生きものさ。善事をおこないつつ、知らぬうちに悪事をやってのける。悪事をはたらきつつ、知らず識らず善事をたのしむ。これが人間だわさ。」

この考え方が鬼平犯科帳だけではなく池波正太郎の作品を通して流れているものだと思う。

というわけで、池波正太郎の世界、30巻読んでみたいと思う。

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