読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

人類経済秩序の確立をめざして 天明茂宮城大学教授 最終講義

2007-03-13 21:25:52 | 観た、聴いた
本日は午後から、宮城大学事業構想学部・天明茂教授の退官にあたっての最終講義

「人類経済秩序の確立をめざして~’いのち’の視点で地球・社会・企業・家庭を考える」
を受講してきました。

天明先生の講演をはじめて聴いたのが平成13年10月。宮城総研主催の「土曜セミナー」でした。

そのとき、貸借対照表について
「貸し方は<幽>なる世界・つまり目に見えないもの、借り方は<顕>なる世界・つまり目に見えるもの」という説明を受け、ハッとし、そして「そうだったのか」と今までなんだか漠然としていたものが明確な形として現れたのでした。

この<幽>と<顕>の理論は、恩師「薄衣佐吉」先生から天明先生が教えられたことなのだそうだが、ともかく、私はそのとき「覚醒」したのでした。

更に
会計とは「地球=環境会計」「国・自治体=公会計」「企業=企業会計」「家庭=生活者会計」と4つある。
とか
「循環と共生」
の話を聴いて、もっと聴きたい、と思ったのでした。

以後、無理を言って私の勤め先の「経営審議会」の会長になっていただいたり、あるいは先生が主催している「天明サロン」に参加させていただいたりしていたのでした。

本日の最終講義は、会計を基点として「我々はどう生きるべき」か、ということをお話された。これまでおっしゃられていたことの集大成のようであったが、環境会計にかかるお話には、大きな感銘を受け、これが今後の会計の仕組みとなるべきもの、という感触を持ったのでした。

天明先生は宮城大学を退官後も宮城大で講義を持ち、NPO活動を行われるとのこと、また天明サロンも継続されるとのこと。

宮城大創設以来、宮城県の貸借対照表を作られ(全国初)、会計と環境を基本とし活躍された10年間の活動に感謝し、今後のご活躍を祈るものです。
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