著者、渡辺俊介は千葉ロッテマリーンズの投手。現役である。
昨年15勝を上げ、ロッテのリーグ優勝、日本シリーズ、アジアシリーズの優勝に貢献し、今年のワールド・ベースボール・クラシックの優勝にも貢献した、世界一低いところからボールを投げる投手である。
私も野球をしかも投手、しかも変則タイプ。ただし、アンダースローではなくサイドスローである。
だもんで、興味深く読んだのであった。
野球の技術論ではあるが、勝つためには技術だけではなく気持ちの問題もあり、そのあたりも書かれてあって面白かった。
技術論としては「身体を捻らず、上体を横にしたまま真っ直ぐ移動」ということは、まさしくそのとおりで、できる限りバッターのほうを向くのを我慢して、パッと開いて投げるのを理想としていた。つまりは身体を開かないことに気をつけていたのである。
こういうことは、わかっていてもできるまで、しかも試合でできるまでは相当の期間を要するのである。渡辺俊介も頭で理解して身体が応じるまで時間がかかり、そして理想とするタイミングを維持することにすごく苦労するのである。
速い球を投げられる投手は、いかにその速さを持続するかが課題であり、速さ、ということがすごい武器になるが、渡辺俊介のような投手は「速さ」ということは大きな武器にはならない。
そのことに気づくのはプロ野球にはいってからであり、それに気づいてから勝てるようになるのである。
もっと早く気づけばいいのに、と思うのだが、実はアンダースローで速い球を追い求めたからこそ、遅い球で勝てるようになったのである。
速い球を投げるためにはどうしたらいいのか、ということを考え試してきたことがその基礎となっているのである。
野球をよく知らない人には「なんのこっちゃ?」と思う部分が多々あろうが、渡辺俊介をめぐる人々の言葉には含蓄があり、フムフムとうなづけます。
興味のある方はぜひ読んでみてください。
あっという間に読んでしまいます。
昨年15勝を上げ、ロッテのリーグ優勝、日本シリーズ、アジアシリーズの優勝に貢献し、今年のワールド・ベースボール・クラシックの優勝にも貢献した、世界一低いところからボールを投げる投手である。
私も野球をしかも投手、しかも変則タイプ。ただし、アンダースローではなくサイドスローである。
だもんで、興味深く読んだのであった。
野球の技術論ではあるが、勝つためには技術だけではなく気持ちの問題もあり、そのあたりも書かれてあって面白かった。
技術論としては「身体を捻らず、上体を横にしたまま真っ直ぐ移動」ということは、まさしくそのとおりで、できる限りバッターのほうを向くのを我慢して、パッと開いて投げるのを理想としていた。つまりは身体を開かないことに気をつけていたのである。
こういうことは、わかっていてもできるまで、しかも試合でできるまでは相当の期間を要するのである。渡辺俊介も頭で理解して身体が応じるまで時間がかかり、そして理想とするタイミングを維持することにすごく苦労するのである。
速い球を投げられる投手は、いかにその速さを持続するかが課題であり、速さ、ということがすごい武器になるが、渡辺俊介のような投手は「速さ」ということは大きな武器にはならない。
そのことに気づくのはプロ野球にはいってからであり、それに気づいてから勝てるようになるのである。
もっと早く気づけばいいのに、と思うのだが、実はアンダースローで速い球を追い求めたからこそ、遅い球で勝てるようになったのである。
速い球を投げるためにはどうしたらいいのか、ということを考え試してきたことがその基礎となっているのである。
野球をよく知らない人には「なんのこっちゃ?」と思う部分が多々あろうが、渡辺俊介をめぐる人々の言葉には含蓄があり、フムフムとうなづけます。
興味のある方はぜひ読んでみてください。
あっという間に読んでしまいます。