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「中国人なら死刑だぞ」中国当局に捕まった私が生還できた理由 「なぜこんな場所をうろついている?」

2018年04月24日 17時40分56秒 | 市場動向チェックメモ
http://news.livedoor.com/article/detail/14623180/

「中国人なら死刑だぞ」中国当局に捕まった私が生還できた理由 「なぜこんな場所をうろついている?」
2018年4月24日 13時0分 現代ビジネス

秦嶺山脈で撮影したオナガギフチョウ(筆者撮影)

ジャーナリストではなく「中国奥地で活動する70歳の自然写真家」という視点から、「中国の地方」の実態を写真と文章で切り取る青山潤三氏の連続レポート。なんと、「中国当局に取り調べを受けた」ことが2回もあるそうで…。

タクシーの運転手にハメられた
近年、日本人が中国で逮捕・軟禁されたという事件が時折話題になります。どれも日本から派遣された企業の職員だといいます。

筆者も中国で、これまでスパイ容疑で2度逮捕・軟禁されました。ただし、筆者のようにどこにも所属しないフリーランスの個人が逮捕軟禁されたところで、ニュースにもなりません。

一度目は1990年の春、陝西省の秦嶺山脈。日本固有種「ギフチョウ」に最も近縁な種で、当時発見されて間もない「オナガギフチョウ」という蝶の撮影・調査を行っていた時のことです。

筆者は西安の町のホテルから、丸1日がかりでオナガギフチョウの棲む山間部へ往復していました。現地に向かう公共交通機関は存在しないため、タクシーをチャーターしていたのです。

実はその前年、別の町から秦嶺の山にタクシーで向かった時、悲しい出来事に遭遇しました。山麓の田舎の道路で、自転車に乗っていた2人の女子中学生が、トラックにはねられて亡くなっていたのです。

人だかりができ、傍らでは一緒にいた同級生が泣き続けています。しかし周りの大人はただ眺めているだけで、何一つ手助けをしません。

そこへタクシーで通りかかった筆者に、彼女たちは懇願してきました。どうか、町まで連れて行ってほしい。みんなに知らせて(もう遅いけれど)救急車も呼んで…。

面倒ごとに関わるのを嫌がる運転手を説得し、一人を町まで送って、改めて山に向かいました。その日の夕刻、調査を終えて町に戻ってきたら、街角で同級生たちがいまだに泣き続けていました。30年近く経つ今も、筆者の脳裏から消えることのない光景です。

そんなことがあった翌年、西安のホテルでチャーターしたタクシーの運転手は、とんでもなく運転が乱暴でした。自分が事故にあうのはともかく、人を撥ねては大変です。何度も「安全運転をしろ」と運転手を叱りつけました。

あまりにも乱暴なので、2日目は別のタクシーをチャーターしました(当時は丸1日チャーターしても2000~3000円ほどで済んだ)。そして、調査を終えてホテルに戻ったら、入り口に公安が待ち構えているではありませんか。

実は、前日のタクシーの運転手が、叱られた腹いせに公安局に密告していたのです。この日本人は、誰も行かない山中に分け入って、道端の草むらや、何にもないただの山肌や、ただの河原ばかり撮影している。スパイに違いない、と。

この時は大使館が動いてくれましたが、疑いはいつまで経っても晴れません。結局まる1ヵ月近くホテルから一歩も出れず、連日取り調べを受けました(取り調べ自体は紳士的でした)。

秦嶺山脈で撮影したオナガギフチョウ(筆者撮影)

「観光客が行かないところへ行くな」
彼らの言い分は、「日本人がわざわざあんな山中に行くわけがない。何もない場所で山肌や河原の撮影をしているのは、どう考えても怪しい」。

蝶や植物の撮影が目的だ、と伝えても、端から信用してくれません。高いカネ(日本からの渡航費)を払って、わざわざこんなところまで蝶の写真を撮りに来るなんて、常識では考えられない、と。

またそれ以前の問題として、著者が訪れた一帯は「開放地域」ではない、と彼らは言いました。20年ほど前まで、中国各地は外国人が自由に行ける「開放地域」と、立ち入りに許可が必要な「非開放地域」に分かれていました。著者の訪れた場所は、行政上は開放地域である西安市内です。

しかし公安は「あなたの行ったところは西安市内には違いないが、そこは非開放地域なのだ」と言います。

筆者は尋ねました。「どこが開放地域で、どこがそうでないのか教えてほしい」

すると、こんな答えが返ってきました。

「別に線引きがあるわけではない、日本人の観光客が行くところが開放されているのであって、日本人の観光客が行かないところには、日本人は行ってはいけない」

まるで「循環論法」ですが、そう言われてしまえば反論のしようもありません。

実は、この一帯(秦嶺最高峰である太白山の中腹以上)には軍事施設があります。太白山は、中国人にとっては手軽に訪れることのできる観光地ではあるのですが、外国人の入山は厳しく取り締まられているのです。

スパイの疑惑が解け、釈放となるまで3週間もの長い時間がかかったのは、証拠となる、筆者が撮影した写真を当局がチェックできなかったからでした。

持っていたフィルム100本近くは、全て没収されました。もちろん、現像して何が写されているかチェックしようというのです。

当時は「コダクローム」というポジフィルムを使っていました。一般に使われていた「エクタクローム」とは現像方式が異なり、限られた現像所でしか現像できません。東アジアでは、日本、韓国、台湾、香港にしか現像所がありませんでした。

スパイの証拠品を、台湾や、当時まだ返還されていなかった香港に持ち出すわけにもいきません。公安は「自分たちで現像できる」と豪語していたのですが、結局できなかったようです。

筆者がスパイなどではなく、確かに蝶の調査や撮影を行っているということは、最終的に「中国科学院」と、なぜか「大英博物館(現在の大英自然史博物館)」の照会を得て、やっと分かってもらえたとのことでした。

秦嶺山脈のオナガギフチョウが棲む山。ピンク色の花はハナズオウ(筆者撮影)

たまたま軍事施設の前で…
2度目の逮捕・軟禁は、2007年の秋、雲南省保山市。この時も、タクシー絡みでした。

市街地の端っこで運転手が道を間違え、袋小路に入ってしまいました。仕方なく車を降りて歩いて街に戻ることにしたのですが、その途中、通りかかった子供たちを写そうとシャッターを切りました。そこがちょうど、軍事施設の前だったのです。

即座に連行され、厳しい取り調べを受けました。よりによって国慶節の日(10月1日)、しかも台湾経由での入国。最悪のシチュエーションです。この時は日本人と見るや、嫌がらせでしょうか、露骨に威圧的な態度をとられました。

丸2日間ホテルの部屋に缶詰めになり、公安が泊まり込みで見張っています。起きている間は、1日中ビデオカメラで撮影され続けるのです。

パソコンの専門家が、持っていた100枚近いCDとDVDおよびUSBメモリーの内容を全てチェックしました。すべてが終わり釈放されたのは、3日目のことでした。

悪意に満ちた対応の幹部とは対照的に、現場の公安職員はその時も紳士的に接してくれました。ただ一つ腹が立ったのは、まだ封も開けていないまっさらのUSBメモリーを、使用済みのものは返してくれたにもかかわらず、没収されてしまったこと。

異を唱えたところ、「逆らうなら釈放は取り消すぞ。外国人だから釈放するのであって、中国人ならこれは死刑に等しい罪だということを認識しろ」…そう言われたら、理不尽でも従わざるを得ませんでした。

日本人には優しいのだけれど
ちなみにこの保山市は、「保山市」(中国では広義の「市」の中に「県」や狭義の「市」が含まれる)と、ミャンマーとの国境に面した「謄沖市」の、2つの地方中心都市からなります。

前者はメコン川とサルウイン河の間、後者はイラワジ河流域に位置し、下流部はミャンマーをはじめとする東南アジアの国々に流れ出ます。両市の間に挟まれた急峻な高黎貢山の山嶺は、野生生物の宝庫で、筆者も度々探索に訪れています。

この2つの町は、かつて日本兵により南京に次いで多くの中国人が殺された地と言われています。第二次大戦の「ビルマ戦線」の時です。でも現在は、住民の多くは日本人にも非常にフレンドリーで親切です。

筆者はここで、逮捕・軟禁のほかにも、興味深い出来事に何度か遭遇しました。

ひとつは、高嶺貢山の奥深くを訪ねた時のこと。目的地の山中に向かうため、3日かかりでバスとトラックを乗り継ぎ、さらに何時間も歩いて最後の人家に辿り着いたとき、山に分け入る道を訊ねました。

「私は日本人です…」と話し始めたとたん、そこにいた民家の住民数人が、血相を変えて一目散に逃げていくではないですか。向こうも「日本人」が怖かったのかも知れないけれど、筆者もその後しばらくは、生きた心地がしなかった。

高黎貢山(保山市)の眺め。道を尋ねた民家は、ここから数時間歩いた場所にある(筆者撮影)

もう一つ。これは謄沖の中心街での出来事です。夜、売店で買い物をして交差点を渡り終えた時、一人の青年が息せき切って筆者を追いかけてきました。

「もしかすると貴方は日本人ですか?」そう聞かれたので、「そうです」と答えました。すると、彼は喜色満面で言いました。「嬉しい、初めて本物の日本人に会いました、大感激です!サインをしてください!」。

実は、彼はこの地方の大学で、「南京大虐殺」の研究をしているのだとのこと。実在の日本人に会うという夢が、今まさに叶った、というわけなのです。筆者はこの時、(複雑な心境とともに)「スター」の気分を味わったという次第です。
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