これは雲土器(くもかわらけ)と言って「幻の祝杯」です。真ん中に「雲華(うんげ)」を浮出させるもので、南都では婚礼を始め祝儀の際必ず用いられたそうですが、すべて口伝と勘によるもの、簡素な中にも想像を絶する多くの行程を重ねる労苦を厭い制作者がいなくなり、入手不可能であったものを、春日土器座の流れを汲む、赤膚焼きの長老「尾西楽斎翁」によって復元されたものです。奈良が世界遺産になった折、記念に入手しました。毎年私はこれでお屠蘇を戴きます。
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真ん中のグリーンの色がシックですね。
きっとお屠蘇のお味も格別の事でしょう。