風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽書き雑記「モジズリソウ(ネジバナ)が咲きました」

    
     芝生の間から伸びたモジズリソウ


かたまって咲く様子も


「モジズリソウ」ってご存知ですか。
僕は、この花にいつも驚かされます。突然、芝や雑草の中から、にょきっと正体を現す感じだからです。

ことしもそうでした。
ここ数日、雨や早朝からの外出で庭から目を離していたら、長さ10~25㎝ほどの茎があちこちに伸び、それぞれに小さなピンクの花が咲いているのに気付いたのです。小柄で、優しく可愛い花。女性が腰をくねらせて踊っていような姿です。

モジズリソウ、ネジバナ、ネジレバナ、ネジリソウなどの名前があります。文字通り、茎の上部がらせん状にねじれているのが特徴ですが、僕は「モジズリソウ」という名前が語感も良くて気に入っています。

この花の種子と出会ったのは3年前の夏。「手入れをしなくても、毎年咲いてくれる」と紹介されてもらった種を、庭に撒いておきました。
翌年春。それらしい芽や葉をなかなか見つけることができません。
「どうなっちゃったのだろう」。諦めかけていた6月のある朝、突然のように花が咲いている姿に出会ったのでした。

次の年も同じ。注意していたつもりなのに、発芽や茎が伸びて花芽が育ち、蕾がふくらむといった過程を確認できないまま笑顔を見せてくれました。
草取り軽減のために芝生を敷いたわが家の庭ですが、手入れをしないので雑草がはびこり、成長過程のモジズリソウは雑草の中に埋もれていたのでしょう。

そこで、今年は春先から見慣れた雑草を取り、再度図鑑を見てモジズリソウではないかと思う草を残しておきました。
モジズリソウだったのは、こうして絞り込んだ3種類の草のひとつでした。
地面にへばりつくようだった濃い緑の幅広の葉が、いつの間にか長さ5~8㎝、幅0・5~1㎝の細い葉に代わり、葉の付け根から茎が1本伸び、可憐な花がついています。

見つけた花は14本。うち7本が咲いた場所がばらばらなのに、残りの7本は1カ所にかたまっています。種が飛び散ったのか、かなり離れたところにも咲いています。

図鑑などによると、モジズリソウはラン科の多年草で、葉は冬葉と開花前に延びてくる夏葉があり、種の熟しが極めて早いこと、種でも増えますが発芽にはランの根などについている菌の助けが必要なことなどを知りました。
鉢植えは難しそうですが、挑戦したい気もします。
でも、わが家の庭のように、雑草たちがこの世を謳歌している方が好適地かもしれません。


  
  他の草の中からにょきっと


これが夏葉のようです









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