木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

20年来の随想・1

2022-10-31 23:39:37 | 随想
 先日、約2年ぶりに東京の音羽にある鳩山会館を
訪れ鳩山由紀夫元首相が隔月で開催している世界友愛
フォーラム勉強会に参加した。
 思い返せば鳩山由紀夫元首相と初めてお会いしてから
丁度21年が経過しようとしている。
 常に指導的政治家として時代を牽引されてきた50代
の頃から75歳になられた今も健やかでお元気そうで
何よりであった。

 歳月の経過が早く感じられると共に随想としてこの
20年来を少し回想してみたい。

 日本人が選挙を通じて政権与党を交代させた初めての
風景が2009年だった。
 これは戦後政治史として日本人の歩みとして残る。
 ところが支配階級からすれば自分達の言う事を聞かない
「悪夢のような政権」の誕生だった。
 初めて日本人が選挙によって誕生させた与党の初代首相
である鳩山由紀夫政権は限りなく国民との公約を実行しよう
とした。
 事実上の国会である日米合同委員会、そして1994年から
始まり歴代首相が言いなりにされてきた年次改革要望書を
まるで植民地だとして歴代首相で唯一人これを拒否しかつ廃止
したのが鳩山由紀夫首相だった。
 これが支配階級の逆鱗に触れた。
 普天間基地を巡る紛糾も確かにあったが激怒した支配階級
が鳩山由紀夫内閣を潰すように命令し、支配階級の資本下に
あるメディアを駆使して総攻撃が始まった。
 結局、鳩山由紀夫内閣は8ヵ月少々で退陣に追い込まれた。

 あと1日、鳩山由紀夫首相が辞めるタイミングが遅れて
いたなら命の保証は無かったと言われている。

 更に鳩山由紀夫内閣の後を受けた菅直人首相も支配階級から
狙われた。
 もう一度、日本を再占領するために支配階級が仕掛けた軍事
攻撃により巨大津波が発生しその際に放射能汚染された東北沖
の現実をカムフラージュするために福島原発が支配階級により
爆破された。
 その数日後に首相官邸を訪ねたヒラリークリントン国務長官
により菅直人首相は恫喝され50兆円を巻き上げられた事は
これまで随所で述べてきた。
 また当時のイスラエル首相が菅直人首相を恫喝、更には支配
階級から首都圏の人々を中心に4000万人を朝鮮半島へ移住
させろと命令が出たが菅直人首相がこれを拒否した。
 このイスラエル首相からの恫喝や支配階級からの命令は菅直人
首相が有楽町の特派員協会にて堂々と世界に向けて発表したの
だが日本のメディアは全く報じなかった。
 従って大多数の日本人はいまだに知らない。

 情けない事である。

 2011年当時の私はまだ比較的メディアを信用していたので
連日のように叩かれる菅直人内閣について不安になり東京での
ある勉強会にて自民党の重鎮の自治体議員に尋ねてみた。
「菅直人内閣はダメなのでしょうかね?」
と私が尋ねたので民主党の政敵である自民党の重鎮の自治体議員
からは批判的な回答が返ってくるとばかり思っていたら、その
自民党の重鎮自治体議員からは意外にも、
「いや、あれは菅直人だからこの程度の被害で済んでいるのだよ。」
という答えが返って来て私は驚いたものである。

 そういう事なのかと私は認識した。

 結果的に3年8ヵ月で日本人による選挙を通じた初の与党交代
は潰されたが、しかしこれは日本人にとっての経験値である。
 これを経験値として日本人の糧として主権在民、国民主権として
常に世の中を主体的に考えるという歩みにならなければ進歩はない。

 長らく士農工商の封建社会に呪縛されてきたために士だけが
政治を担い農工商はひたすらこれに従い世の中を考えたり意見
する事は許されなかった皮膚感覚が今も日本人の骨髄に染み込
んでいるように見える。
 明治時代以降、士農工商が廃止され日本国民という存在に
なって150年以上が経過しても日本国民は世の中に関して
主体的に言動しない。
 お上を疑わないのである。
 悪政をされたなら異を唱えて社会的に意思表示をするのが
国民主権だが、今の日本人は何をされても従順で受け入れて
しまう。
 これはやはり士農工商の封建社会により刻まれた、ひたすら
お上に従うだけの農工商のDNAの記憶がまだまだ根深いのでは
ないかと感じる。
 このような数世紀に渡り権威に従ってきた日本人の特徴を
支配階級は知り尽くしていて、今の日本人にあらゆる仕掛けを
している。

 何をされても声を挙げなくなれば奴隷である。
 また、声を挙げて社会的に言動する事が国民主権である。
 今の日本人は先人が犠牲と共に掴み取った国民主権すら忘れ
ようとしているのではないかと危ぶまれてならない。

 20代当時の若き私は時代背景もあって鳩菅体制の当時の
民主党に希望を見出したのだが、歳月の経過の中で私もミドル
世代となり、ふとこの20年来を回想しながら随想として懐か
しく述べてみた。

 国民主権を忘れないで日々を過ごす事が大切である。

 
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« SDGsに群れる多数の日本人 | トップ | 20年来の随想・2 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (三毛猫)
2022-11-03 16:37:49
こんにちは。
その1)以下の予言が、ヨタ話で終わると良いのですが。
ー「2022年11月16日にM9・0の南海トラフ巨大地震」21世紀最大の予言者ジュセリーノが極秘警告書簡を公開!ー

自分も阪神淡路大震災と東北震災の予知夢は、見ましたが、南海トラフは、未だ見ていません。
3・11のテロ計画を知らされず、爆弾製造に携わった自衛隊技術者15人のうち、12人は、口封じされたそうですが、3名は、恐怖の中で生き延びているのでしょうか?
水爆N7000が、今回、ジュセリーノさんが言う「高知水道」で使われるんでしょうか?
3・11の報道に携わったNHKの嘱託職員五十嵐忠夫(75)栄子(76)夫妻が殺害された事件。

鳩山総理官邸に憤慨した顔で乗り込んだアーミテージの姿と恐怖でひきつった様な表情の鳩山総理が、ほんのチラッとTVで見えただけで、私の様な一般人には、「ジャパンハンドラーズが乗り込んできたみたい。何か分からないが、とにかく、大変な事が起きている様だ」と思ったものでした。
ヒラリーが菅首相を恫喝して、50兆円を巻き上げていった事、ネタニアフが、4000万人を半島に移住命令をした事等、我々は、知る由も無いです。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

随想」カテゴリの最新記事