急行特急は行く…

新しい何かを始めたいと思う気持ちとこのままで居たい気持ちの間に居る感じがする。具体的なコレという物がある訳ではないが、何か新しい物を始めたいという気持ちだけが不意にぽこんと生まれた感じがする。それは私にとってはよくある話なのだがいかんせん、行動力の無さがありまた同時に何をしたら良いやら解らないのがある。
所詮無理さという諦めの気持ちが先に立って、現状に終わる私は、具体化されない物を思う。
何となくこのままで良くて、何と無く何もしなくても変わり行くなら良いなぁと思う。つまりは、不意に物語の世界へ迷い込んで、今のままに観たことも経験したことも無い物が始まってくれたら良いなぁと思う。漫画やアニメを観るが如く。
無から有は生まれない以上、何もしないで何かが始まる訳もない。
一夜眠った次の日が昨日と同じままに、観るものが新しい物に成り代わっていたら良いなぁと思う。折しも明日は１０月１日の月初め。そんな時だからこんな事を思うのだろうか？

「たどり着くのは何時も思い描いた朝に、どこか似ているけれど、まるで別の風景」
(篠原美也子『ワザリング・ハイツ』１９９３年より引用)

そんな朝何か来る訳もないけれど、想い描いた物なんて無いけれど、似ていて違うという矛盾する明日なんて無いけれど、どこかにいつかにそんな明日があってやって来て欲しいと私は願う。今の良い所引き継いだ、まるで違う明日が来ることを…。