涼風鈴子「はい、はよーざいますー、涼風鈴子どすー。“Morning on”どすー。さてえ、ニッポンのけ――自粛――と言う話は、台本には、書いてない。御盆時、ニッポンの底でありまして、本日は、八丁畷の旦那が来てます」
八丁畷同心海芝浦偽左衛門「これは、これは」
涼風鈴子「八丁畷、実は――自粛――」
八丁畷同心海芝浦偽左衛門「芝居に入るもので、宜しく」
涼風鈴子「まあ、いいよな、引っ張りだこでなあ。羨ましい。あだしも引っ張りだこになりたいわ」
八丁畷同心海芝浦偽左衛門「涼風様は、ここで、ひっぱりだこではありませんか。私はですねえ、勤め先では、小町でない小野様と自宅では、鬼2頭のひっぱりだこで、まあ、勘弁ですわ」
涼風鈴子「ついでに、13号地でもだろ?」
八丁畷同心海芝浦偽左衛門「何の話で?」
虎撤をちらつかせる。
涼風鈴子「こわっ。まだ、閻魔に用はない、いむにだよ」
八丁畷同心海芝浦偽左衛門「滅多なことは、言うものではないと言う事ですわ」
八丁畷筆頭同心小野国道「海芝浦さんっ、こんな所で、お芝居に出て。見回りは、どうしたんですかっ?」
八丁畷同心海芝浦偽左衛門「いえ、今、このインチキ筋書屋がですね」
八丁畷同心小野国道「言い訳は良いんです。さっ、来るんですよ。大事な打ち合わせです」
八丁畷筆頭同心小野国道は、海芝浦偽左衛門を、引き連れて姿を消した。
涼風鈴子「なんだかなあ」
SOLO「おはようございます。SOLOです」
涼風鈴子「侍の次は、お前か」
Express塚村尚人「どうも、おはようございます。Expressの塚村尚人です」
涼風鈴子「新曲描きサボり魔、逝ってよし」
Express塚村尚人「ずいぶんなご挨拶ですね」
SOLO「インチキDJですから」
涼風鈴子「生演奏やって、とっとと帰れ」
SOLO「はい。では、Express塚村尚人さんの演奏で、持ち歌ナンバー6です」
――歌タイム&CM――
涼風鈴子「はい、お疲れ山。以上、“Morning on”でした。アリベデルチ」