セレンディピティ日記

読んでいる本、見たドラマなどからちょっと脱線して思いついたことを記録します。

河村VS杉山?

2010-11-30 22:24:17 | 名古屋
新聞報道によると、名古屋市議会の11月定例会で、個人質問にたった緑区選出の杉山ひとし議員が、河村市長の身勝手な辞任は許されない、もし辞職したなら自分も議員辞職して市長選に出馬する、といって辞職願を横井議長に預けようとしたところ受け取られなかったとのこと。杉山議員も河村市長におとらずパフォーマンス好きだね。

杉山ひとし議員は名古屋市交通局の労働組合の役員の出身だ。労組役員の定年後の上がりの議員ではなく、比較的若くて議員へ転出したせいかアグレッシブだ。昨年の市長選挙では自民公明の推す細川候補を公然と支持して所属していた民主党から離党勧告を受けて離党して一人会派となった。そのとき民主党で公然と細川候補を支持している市議会議員が市の交通労組出身と聞いて、以前から公務員の給与を減らすと言っていた河村候補への公務員の反感を反映しているのかと思った。

議会側としては、河村辞職による再選挙は肩透かし作戦が最善のはずだ。もし候補をだすのなら勝てないにしろ、良識的で穏当そうに見える人物をたてて河村批判票を多く集めて、市民の全部が河村支持者はないと示すことだ。でも杉山議員では、対立をあおって河村市長の術中にはまるのではないかえ。もし杉山議員が興奮してお里を出してしまうと、河村市長は交通局も配下だったので決して口にしないが、「市のバスの運転手の年収は*百万円で民間のバス運転手はその3分の1の・・・」とかの口コミが流されると杉山議員はただの道化となる。以前にはよく市バスの運転手は1000万円以上の年収で民間バスは400万円と話されたが、いまではそんなにないと思う。これは河村市長のせいではなく、赤字だから河村市長の就任以前から給与カットになっているからだ。

ところで杉山議員は坂本龍馬を尊敬しているらしい。そのせいか自分は民主党を脱藩したとよく言う。でも本物の脱藩者の拙者からすれば、杉山議員は民主党を離党してから細川候補を支持したのではなく、細川候補を支持して離党勧告を受けてから離党したので脱藩者ではない。昔流でいうならば「家禄没収士籍はく奪のうえところ払い」になったもの。

ついでだが、杉山議員にかぎらす鳩山邦夫氏や幸福実現党など、右から左まで坂本龍馬を尊敬しているといって現代の坂本龍馬を気取る人は多いね。でも僕はよく思うのだ。今の世に後世から坂本龍馬と並ぶ偉業を行ったと評価される人がいたとして、これらの龍馬気取りの人たちはきっと偉業を行った人を邪魔したり迫害したりした人として歴史の片隅に残ることが多いのではないか。