2 罪を痛悔する-1
罪をみつけた時 どうするか
もし それが 神を含め他者から指摘されたものなら
指摘した人が 正しいとわかっていても
素直に認められるだろうか
神は わたしに強制しない
罪を認め 悔むかどうか も わたしに任せられている
罪を認め 悔むことは 苦しい
心が引き裂かれるようだ
ナルニア国物語の中で 竜になった少年がいたけど
彼が人間に戻るためには 自分の鋭い爪で 竜の皮を引き裂かねばならなかった
竜の皮は 自我自慾の皮
自我自慾が 分厚く わたしを 覆っている
皮に守られている わたしは 我儘で 自己中心的で 周りなど お構いなし だ
正しいのは自分で 悪いのは社会や周りの人たち
他者は 自分のためにいて わたしにサービスする
世界が わたしのために存在するかのように
こんなに 居心地がいいのに
或る時 これが 罪だと知らされる
それでもなお 罪の甘美さが わたしを 誘惑する
この誘惑は わたしが 断たなければならない
どんなに 苦しくても
どんなに 痛くても