歴史・音楽・過ぎゆく日常のこと
日日の幻燈




10月16日午後2時、小樽を出発して、札幌経由函館に向かいます。電車、結構時間がかかりました。函館に到着したのは夜7時過ぎ。この日は夕食の外出とホテルのバーでのちょこっと飲みで終了。本格的な行動は17日からとなります。



2019.10.17~18
■五稜郭と土方歳三


函館に来たなら五稜郭。私の出身地、長野県にも五稜郭(龍岡城)があるけれど、やっぱりここには負けますね。そして五稜郭といえば土方歳三。
今年は戊辰戦争終結150周年ということで、まずはイベント限定クリアファイルをゲットしました。



十数年前に来たときは、なんだか閑散としていた記憶があるのですが、今回は平日にもかかわらず観光客が多かったです。大半はやっぱり中国をはじめとするアジア系の人たち。でも、中には学芸員の説明を熱心に聴いている新撰組ファンとおぼしき若い女性もいました。



幕末の激動期に建設された五稜郭ですが、展望台から見るときれいな形をしているのがよくわかります。幕末・明治に五稜郭に関わった人たちの中に、図面上はともかく、こうやって星形を目の当たりにした人はいたのでしょうか?



さて、土方歳三。私の住んでいる八王子市のお隣、日野市の出身です。はるばる来たぜ~はこだて…。そんな歌詞がぴったり。ほんと、今でも八王子から北海道ってたいへんなのに、よくここまで来ました。執念がなせる業でしょうか。

【新撰組最後の地】


市電の終点「函館どっく前」の横に小さな公園があります。ここは幕末に弁天岬台場が築造された場所です。当初の目的はもちろん異国の圧力に対抗することでしたが、この台場が実際に戦闘を行ったのは異国に対してではなく、戊辰戦争でした。ここで抗戦した旧幕府軍も、最後には力尽き新政府軍に降伏します。そして幕末を戦い抜いた新撰組も、ついに終焉の時を迎えました。

【新撰組屯所跡】


弁天岬台場からそう遠くないところに、新撰組の屯所跡地があります。幕末、この辺りに称名寺という寺があり、ここを屯所としていたとのこと。


■箱館奉行所
【五稜郭内】


もともと函館山麓にありましたが、五稜郭の完成と共に城内に移転しました。1864(元治1)年のことです。1871(明治4)年には解体され、10年にも満たない短い役目を終えました。現在の建物は発掘調査や文献・古写真などを参考に忠実に復元されています。もちろん内部も見学できます。

【旧箱館奉行所・元町公園内】


五稜郭に移転する前の奉行所は、現在の元町公園にありました。高台から港を一望できる場所で、ここなら港に出入りする船舶の監視にも便利だったのでしょう。但し、異国船が行き来するようになると、その港の近さが防備上の不利につながり…ということだったようです。


■洋館散歩
【旧イギリス領事館】


1859(安政6年)設置。現在の建物は1913(大正2)年に建てられたもの。領事館が閉鎖された1934(昭和9)年まで使用されました。館内閲覧可で異国情緒漂う資料が展示されています。

【旧ロシア領事館】


1858(安政5)年に設置。当初、別の場所にあった領事館がこの地へ移転が始まったのは1903(明治36)年。日露戦争での中断時期を挟んで建物が完成したのは1906(明治39)年。その後、ロシア革命で成立したソ連の領事館となり、1944(昭和19)年に閉鎖されました。現在の建物は1908(明治41)年に建てられたものです。残念ながら門扉は鎖され、内部へ入ることはできません。

【大正湯】


今も現役の銭湯。開業したのは1914(大正3年)で、現在の建物は1928(昭和3)年に建て替えられたものだそうです。洋風建築の銭湯は全国でここだけと言われています。
銭湯なんてもう何十年も入っていないけど、こんなレトロな銭湯でゆったりとお湯につかってみたいものです。

【小林写真館】


1902(明治35)年に開業、1962(昭和37)年まで営業していた写真館。石川啄木もここで写真を撮影しているそうです。この建物は1908(明治41)年のもの。

【遺愛幼稚園】


1895(明治28)年創立の幼稚園。建物は1913(大正2)年に建てられたもので、今も現役の園舎です。なので、みだりに敷地に立ち入らないようにしましょう。
園児たちは、ずっと後になってから、素晴らしい環境での幼稚園時代を振り返ったりするのでしょうね。

【おまけ・ハイカラさん】



-後編へ続く-


※相変わらず、UPした写真は画像処理して遊んでいます。悪しからず。


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