俳女モニカの俳句日和

十七文字のあそび、そして日々のいろいろ

第47回響焔賞

2020年06月04日 | 俳句
ご報告が遅くなりましたが

響焔5月号にて

今年の響焔賞の発表がありました

響焔賞とは

響焔で行われる年に一度のコンクールです

同人、会員問わず参加資格があります

毎月の投句に加え

コンクール用に更に十五句を揃えるのは

やってみればわかりますが

これがなかなか大変なのです

情熱に溢れた作品が集まったことでしょう

こちらのページでもご紹介したいと思います



「夏空へ」戸田冨美子


大寒を横切って行く一輪車

十日目の干し柿子規の貌をして

畳針ときどき光り小六月

追憶の栞のように藁ぼっち

おぼろ夜の火焔土器から波の音

神の留守ピンクの塩をひとつまみ

追伸に強い筆圧晩夏光

晩年の途中でこぼこ榠りん(※)の実

黒揚羽追う亡き人を追うように

にぎる手のだんだん強く蛍の夜

東京の幾何学の空雁渡る

切株のしずかな吐息梅雨の月

蝋燭の淡い外炎冬に入る

野遊びに昭和の宇宙ひろがりぬ

ホームベース踏んで少年夏空へ

(※該当する「かりん」という漢字が検索出来ず。原文は和名の漢字)




僭越ながら…

「十日目の」のような発見や

「神の留守」の取り合わせの面白さに

詩情を感じました

東京の空は確かに幾何学だな〜

と思ったり

ホームベースを踏んで夏空へ…

なんて清々しく臨場感があるのだろう

と思ったり

気取ってなく

気負ってなく

それでいて作者ならではの新しい発見もあり

納得の響焔賞だと思いました




コンクールに参加するのは

そこに集中して俳句と向き合うわけですから

たとえ受賞をしなくても

きっとプラスになっているはず

終えたときには

前よりも少し俳句がわかって来ていると信じて

さあ!

あなたもやってみよう







コメント (12)   この記事についてブログを書く
« 響焔6月号〜聰俳句鑑賞 | トップ | 第1回響焔ネット句会 »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まほろば)
2020-06-05 03:46:56
結社賞の応募作らしい秀句・佳句ばかりですね。十日目の干し柿子規の貌をして 子規以外の貌だったはず。嘘はいけません。神の留守ピンクの塩をひとつかみ 納得と同時にピンク色(ヒマラヤ産)がどこか別の世界に連れて行ってくれそうです。おぼろ夜の火炎土器から波の音(ナイス!)リアルですね。火炎土器の謎が解明される日は近い!切株のしずかな吐息梅雨の月(ナイス!)私も近所の公園で今聴いて来たばかりです。この静けさにとても和みました。ホームベース踏んで少年夏空へ【共鳴句】この少年の胸の高鳴りが伝わって来ます。試合の勝ち負けではなく、幸福な人生の始まりが感じられる一句です。 まほろば
Unknown (kyouen01)
2020-06-05 08:45:43
まほろばさん、こんにちは♪

惜しくも佳作となった作品も秀句揃いでした。
子規の貌、作者ならではの発見にハッとしました。「十日目」がポイントなんでしょうか。
当たり前でなく、離れすぎてもなく、この辺の言葉のチョイスが勉強になります。
Unknown (なな)
2020-06-06 20:56:27
ななといいます。
以前モニカさんのブログにお邪魔してました

俳句いいですね
何度も読み返すと感じてきます
フォローさせていたたせきました
Unknown (kyouen01)
2020-06-06 21:25:55
ななさん、コメントそしてフォローをありがとうございます。

俳句の楽しさをすこしでもお届けできればと思っております。
俳句、作ってみませんか?(^ ^)
Unknown (まほろば)
2020-06-10 15:58:32
暑い日が続いています。いつも入場いただきありがとうございます。お恥ずかしいことながら新作をアップしました。これらは全くの未推敲のものです。この中から数句選んで直すわけですが、最近作句数もレベルも落ちています。最近、同人誌(全句自選)を退会し、総合誌への投句も滞っています。昨年終了したヤフー・ブログで川柳の影響を受けたせいか、季題に忠実な句作が出来なくなりました。結社はこれまで3ヶ所で同人になり、内2ヶ所で新人賞をいただいています(鷹でも新人賞候補・辞退)。その後は迷走が続き行き詰まっています。何とか突破口を切り拓きたいのですがまだ霧の中です。
Unknown (kyouen01)
2020-06-10 17:20:55
まほろばさん、こんにちは♪

今日は都内でプチ吟行をしてきましたが、暑かったですね〜。風も強く、青葉が騒いでおりました。

せっかく新人賞まで獲られたのに、退会なんてもったいないと思ってしまいました。その結社の作風に合っていたのではないですか?
一人では私ならきっと途中で出来なくなりそうです。楽な方に流れてしまうので、私の場合、句会があっての俳句です。
よろしければ響焔のホームページも覗いてみて下さい。まほろばさんの突破口になるような何かがあれば幸いです。
Unknown (まほろば)
2020-06-12 02:14:29
たった今会員参加の幹部とメールで論争しました。確かに俳句形式は結社や句会の《座》が重要です。それだけに合わない相手と《座》を共有しても仕方がありません。私がこれまで同人参加して来た結社は地表・朱夏・渦(句歴延べ14年)で、海程系の朱夏を除き天狼系です。饗焔の見本誌を取り寄せてみます。なお、今後新作をアップする時はコメント可能にしておきます。ぜひ感想や添削をお願いします。 
Unknown (kyouen01)
2020-06-12 06:48:17
響焔は、今年から現主宰の新体制に変わりました。師系は加藤楸邨・和知喜八です。
大きな結社ではありませんので句会はどこも20人前後の規模です。それだけに内容の濃い勉強の場となっていると思います。
Unknown (大江深夜)
2020-06-14 15:23:00
モニカさんお久しぶりです。

僕は表現の道具としてたまたま俳句を選びました。別に川柳でも短歌でもよかったのです。ですから自分は俳人ではありませんし結社や師系の看板も同人の肩書も全く興味の対象外です。
しかし、句座を供にする仲間や句友は大事だと思います。もちろん俳句には優秀な指導者も必要ですが良い句友こそ一番成長を促してくれるような気がします。

本日6月14日東京新聞 東京俳壇 石田郷子選 

万緑や箱ごと拾ふ猫二匹 大江深夜

第七席でした。もしよろしければ御時間のある時に図書館で御覧になって下さいませ。
Unknown (kyouen01)
2020-06-14 19:53:59
深夜さん、お久しぶりです。

私も好きな俳人はいますが、師系などには特に興味はありません。たまたまそうだった、というだけです。
こういうのは縁でしょうね。
だけど句会は楽しいし、指導者にも恵まれたので今の結社にいて良かったと思っています。句会のあとの飲み会もまた楽し♪

東京俳壇七席おめでとうございます。万緑という季語が効いていますね。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

俳句」カテゴリの最新記事