面売りの寒ければまた海を見て
映画のワンシーンを観ているようだ。
この面売りはどんな人生を送ってきたのだろう。四十代後半。家族はいるのか。場所は海の近くの神社か寺の参道か。見ている海は日本海がいい。お正月の参拝客目当てだろう。その割にはあまり売れていないようだ。売れないから寒さも身に沁みる。売れないから手持ち無沙汰で海を見てしまう。
夏祭りでなく冬だから、面売りという堅気ではない商売をしている彼の侘しさを感じられた。そして「また海を見て」で、人付き合いが苦手な不愛想な人物が思い浮かぶ。
想像の余地がたくさんあるこの句。さあ、自分が映画プロデューサーになったつもりで想像してみませんか?あなたならどの俳優を彼役にキャスティングしますか?このあとの展開は?お正月のお楽しみのひとつとして是非…。
皆さま
明けましておめでとうございます🎍🎍
穏やかな新年をお迎えのことと思います
今年はマスクなしで暮らしたい!ですね
今年もどうぞ宜しくお願い致します💖
面売りの彼の心の中は想像するしかないですね。作者も一瞬想像したのでしょう。そしてそれを客観的に描いた…すると読者は、私のようにまた色々と想像するのです。その内容を今回の鑑賞記事にしました。
作者の想像は「寒ければまた」のみ。余計なことを言わないので読者は楽しいのです。