【記者会見のお知らせ】 「不正」とは言い難いケースが少なからず含まれる「不正受給」の実態について

2013-02-26 20:12:13 | 京都POSSEのイベント・活動のお知らせ

 近年、生活保護制度に対する市民の関心は急速に高まっています。そうした世論に応えるべく、大阪では全国に先駆けて不正受給を取り締まる適正化チームを設け、マニュアルの作成や、警察OBを配置するなどの対応を講じています。

 しかし、「不正受給」として取り扱われる事案の中には、制度上も道義上も「不正」とは言い難い物も含まれており、受給者の「モラル」を改善するというよりは、ケースワーカーの増員と専門性強化によって、問題を解消できるものが多数含まれています。

 そこで、このたび、大阪市に対して公開質問状を送り、「不正受給」の実情やそれに対する認識を問うことにいたしました。今回の会見では、その公開質問状とともに、天王寺区、鶴見区、八尾市の事案を紹介いたします。中には行政の側が非を認めて「不正受給」ではなくなったケースもあります。

 私たちは本当の意味で適正な生活保護行政を実現するために、冷静に「適正化」に向けた議論をするための土台を提供したいと考えております。ぜひともご参集ください。


【概要】
日時 日(月)14時から(質疑応答を含め、1時間程度を予定)
   ※これに先立ち、1350分に大阪市へ公開質問状を提出します。

場所 大阪市政記者クラブ

共催 生活保護問題対策全国会議・NPO法人POSSE京都支部



【会見内容】
1 事例報告

 (1)居住実態が無いとして生活保護廃止が決定された後、撤回された事案
 (2)高校生のアルバイト収入が未申告であったとして、法78条による費用徴収決定がなされた後、決定が取り消された事案
 (3)高校生のアルバイト収入が未申告であったとして、法78条による費用徴収が予定されている事案

2 コメント
  小久保哲郎弁護士
  尾藤廣喜弁護士

3 今後の取り組み予定について
 (1)公開質問状の回答があれば公表
 (2)生活保護の「不正受給」事案に関するホットラインの開催(3月下旬予定)  


生活保護問題対策全国会議HP
共同記者会見「『不正』とは言い難いケースが少なからず含まれる『不正受給』の実態について」のご案内(3月4日14時~)
http://seikatuhogotaisaku.blog.fc2.com/blog-entry-104.html

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○生活保護問題対策全国会議
生活保護問題対策全国会議は、すべての人の健康で文化的な生活を保障するため、貧困の実態を明らかにし、福祉事務所の窓口規制を始めとする生活保護制度の違法な運用を是正するとともに、生活保護費の削減を至上命題とした制度の改悪を許さず、生活保護法をはじめとする社会保障制度の整備・充実を図ることを目的として、2007年6月に設立された団体です。法律家・実務家・支援者・当事者などで構成されています。

○問い合わせ先(事務局)
〒530-0047 大阪市北区西天満3-14-16 西天満パークビル3号館7階
あかり法律事務所  弁護士 小久保 哲郎
電話 06-6363-3310
FAX 06-6363-3320
MAIL seihokaigi@hotmail.co.jp
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○NPO法人POSSEとは
POSSEは若者の労働・貧困問題に取り組むNPO法人です。2006年に設立し、現在は東京・京都・仙台の全国3か所に事務所を構えています。会員は 約250人で、10~20代の学生・社会人を中心に運営中。活動内容は幅広く、年間約400件におよぶ労働相談への対応のほか、調査活動、被災地での復興支援、政策研究、生活困窮に関する生活相談などに取り組んでいます。活動の内容についてもっと詳しく知りたい方はPOSSEのHPにて色々と紹介していますのでぜひご覧ください。
http://www.npoposse.jp/

○NPO法人POSSE 京都支部(京都POSSE)
所在地:京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83-1 2階
「ひと・まち交流館」京都市市民活動総合センター内NPO法人POSSE
TEL:075-365-5101
FAX:075-365-5102
E-mail:kyoto@npoposse.jp
Blog:http://blog.goo.ne.jp/kyotoposse

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