FM797番組「京都のやさしい風」

舞踊家&書家・立花典枝、京都万華鏡ミュージアムディレクター・伊藤知子、プロデューサー・高嶋蘭のパーソナリティ番組ブログ

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小川文斎先生の「とんぼ作陶展」

2006-09-27 18:25:10 | Weblog
今回ゲストにおこしいただいたのは、小川文斎先生です。
京都万華鏡ミュージアムで小川先生が、特別展「小川文斎とんぼ作陶展~万華鏡との邂逅」をされると伺い、特別展のご紹介もかねて、番組へのご出演を御願いいたしました。
元京都造形芸術短期大学学長で、文斎窯の5代目当主。短い時間の中では、とてもご紹介しきれない先生のお仕事をどうお伝えしようかしら‥。
そんなことを思って万華鏡ミュージアムの伊藤知子館長とともに日曜日、先生の工房をおたずねしました。玄関へ入るまでの庭にも、先生の作品が並び、トンボが描かれているものを見つけました。
懐かしい情景と秋の寂しさと、それでいて温かなものを感じながら、先生がトンボにどんな思いを寄せてらっしゃるのか。ここをぜひお伺いしたいと思って工房へ。

誰でもが知っているトンボ。
ふるさとの風景にトンボは必ずいることでしょう。「トンボの眼はなんとほぼ360度の視界をもっているんですよ」と先生。トンボの複眼が捉える世界はどんな世界なのでしょうか。
先生は戦争でお兄様を亡くされました。
特攻隊の隊長として、お兄様は遠い空へ。
多分、海の落ちたかもしれないが、きっとトンボのように魂は大空へ舞い上がっていっただろうと‥。3億年の歴史をもつ、逞しい力を持つトンボのように。
ご自身も18歳だった当時、8月16日に魚雷へ乗り込むことが決まっていたそうですが、8月15日、戦争は終わりました。

万華鏡ミュージアムは、子どもたちの健全な育成を願って設立された子ども相談パトナの教育施設の中にあります。
子どもたちが、万華鏡を眺めて心を和ませることができる、楽しい場所です。
ここのギャラリールームでの特別展に先生が作品を出展されることへの依頼があった時、トンボを追いかけてお兄様と遊んだ平和な時を思い、子どもたちの健全な育成を思い、そしてそれが、トンボの眼と万華鏡のきらきらした風景が一致したのではないかと私はお話を伺って胸内で思ったことでした。

ラジオの番組の中で、先生の詩「平和への願い」を読ませていただきました。ぜひ、お聴きください。

「理屈はいいので、作品を観てください」と先生が笑っておっしゃたのですが、本当に作品の温もりは先生の平和への願いを思うお心だと感じました。
10月7日~29日、京都万華鏡ミュージアムで開催。
午前11時~午後5時。
月曜・火曜は休館です。
京都万華鏡ミュージアムへは地下鉄烏丸御池下車すぐ。
姉小路東洞院東入ル 電話075-254-7902
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ドラッカーに想う

2006-09-16 23:13:26 | Weblog
「P・F・ドラッカー」米国のいや世界のビジネス界にもっとも影響力を持つ思想家!!!と言われ彼の多くの著書はビジスの聖書として世界的な影響力を持っています。私は何故か、ドラッカーの著書が好きなんです。其のイノベーションの方法論には大きな影響を受けました。彼の本を読む度に「人間の有様」「人として本来成すべき姿勢」を学んで行きました。彼は言います。「私が13歳の時、宗教の素晴らしい先生がいた。先生が教室の中を歩きながら『何によって憶えられたいかね。』と聞いた。誰も答えられなかった。先生は笑っていった。『今答えられるとは思わない。でも、50歳になっても答えられなければ、人生を無駄にした事になるよ。』今日でも私はこの『何によって憶えられたいか』を自らに問い続けている。これは自らの成長を促す問いである。・・・・・一生を通じて自らに問い続けて行くことができる。」「―ギリシャの彫刻家フェイディアスの教訓― 彼はアテネのパルテオンの屋根に建つ彫像群を完成させた。それらは今日でも西洋最高の彫刻とされている。彼の請求書にアテネの会計官は支払いを拒んだ。『彫像の背中は見えない。誰にも見えない部分まで彫って、請求してくるとは何事か』と言った。フェイディアスはこう答えた。『そんなことは無い。神が見ている。』今日に至るも、私は到底そのような域に達していない。むしろ神に気づかれたくないことをたくさんしてきた。しかし、私は、神々しか見ていなくとも、完全を求めていかなければならないということを、其の時以来肝に銘じている。」「『あなたの本の中で最高のものはどれか』とよく聞かれる。そのとき私は『次の作品です。』と本気で答える。」ー「プロフェッショナルの条件」より― 自らに常に真摯な探究心と向上心を追求し続けるドラッカーに私は非常に強く惹かれます。人としての真摯な有様はビジネスの世界を超えて人間の真の生き様を学んでいるようです。私は優れた経済人は優れたアーティストだといつも感じています。真の創造は芸術・経済・政治の枠を超えて人間が創りあげることの出来る素晴らしい未来であると思います。これからも事あるごとにドラッカーを読んでゆくと思います。彼が提示している様々なビジネスに必要な又経営者にとって無くてはならない思想は人間として学び努力してゆかねばならないものと感じています。それは舞う時も同じです。人として向上して行かなければ、観て下さる方がたに対して申し訳ないと思っています。学び続け、向上し続けて行かねばならないと。真実を真の心を舞うことが出来る舞人でありたいと思います。

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