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疑われる

借りた本15冊。

返却期限を何度も延長してきたが、

今回延長の手続きが出来なかった。

 

いよいよ返却期限が来た。

その日は大雪で早く帰らなければならない。

足腰の覚束ない小生は、転倒のリスク100%。

 

本が雪で濡れてしまってもいけないので、その日は諦め2日後に返却。

いやな予感がしたのか、普段しないことを考えた。

 

返却する15冊を、写メに取った。

確かにこれから返却する本だぞという確認である。

 

返却期限を過ぎているので、いつも以上に低姿勢で受け付けに行く。

腰が地面につきそうなほど低姿勢で。

 

道中、邪なことを考えた。

返却期限を守れなかった人物の面が割れるじゃないか。

返却ポストが入り口にあるから、そっと15冊を1冊ずつポストに入れようかと。

 

ポストが詰まってしまったらどうしよう。

 

気の小さい私は、受付まで行くことにした。

 

受付職員の方がパソコンで照合する間、私は受け付けを背に周りをウロウロ。

 

全部返却したつもりだったが、確認の意味で、念のため何か残っていますかと問う。

すると1冊残っていますと。

 

あれ?

あれれ?

 

すぐに動揺する。

私は、研究室に戻り、その本は先ほど返した15冊にあったはずなのになあ、

おかしいなあと。

 

すると、返却前に15冊を写メに取ったことを思いだした。

何故、受付で残っていますといわれたときに、写メを思いだせなかったのか?

 

そう、動揺が先だったのだ。

私の素人考えなのだが、動揺しやすい人は高血圧になりやすい。

 

写メの画面を持って、受け付けに戻る。

同じ職員さんがいた。

 

返されていないといわれた本は、この写メにあるように、先ほど返しましたが・・・と伝える。

受付の方は、持ち場を離れられないので、別の職員さんが、件の本を探してきてくれた。

 

まさに、その本!

ビンゴ!

 

そこで疑いが晴れたが、私にとっては衝撃の30分間であった。

痩せる思いであったが、痩せてはいない。

 

高齢者の心臓と血圧に悪いので、<返却確認業務>は正確にやっていただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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