懐かしい我が家へ

2016-06-12 21:58:20 | 日記

緑に囲まれた懐かしい我が家に戻れたことーこれは私の愛する家族、愛する充の会の皆様、愛する京都文化企画室関係者の皆様、その他私を見守ってくださった多くの方々のおかげだと深く感謝申し上げます。不幸中の不幸というような事故に遭遇しながら、不幸中の幸いという結果に終わりそうな今、神にただただ感謝するのみです。

実は5月31日9時過ぎ頃、自宅近くで歩行中に自転車と接触して、後頭部をうち救急車で搬送されました。「これぐらいのことで大層な!」と思いつつ乗車したので、すぐに帰宅するつもりでした。動転していたわけではないのに、その後の記憶がはっきりしません。気がついたら、何だか大袈裟なことになっていて、家族が心配そうにしていたのは見たのですが、また、眠ってしまいました。脳挫傷で出血もしていたそうで、私も意識を失ない、痙攣しだしたそうで、大騒動になったようです。という話は、退院してから「もう笑い話として話せるから」と言って、家族の者が涙ながらに話してくれました。

入院中に驚いたことは鏡を見た時でした。「四谷怪談」のお岩さんのような自分の顔を見てびっくり!病室を訪れた家族の者も私の顔を見て「もう自宅に帰れる日はないのではないか」とガックリしたとのことでした。

そんな顔も次第に腫れがひき、元の顔へと戻っていき、出血も止まり、病状が安定していきました。

少しゆとりが出来、回りを見渡す余裕ができると、素晴らしく綺麗な新しい病院に入っていることに気がつきました。昨年末に新築完成したようで、何もかもが新しくとても気持ちがよかったです。

とは言え、痛みも次第に和らいで来ると、もう帰りたい一心で、長いながーい一日を一生懸命文句も言わず耐えました。

そして、一番心配だった後遺症も今のところ出ず、めでたく退院許可が出ました。「日常生活に戻っただけでドッと疲れるものですから、急に走り出さずに、ボチボチペースを戻して行ってくださいよ!」と退院説明を受けて、真新しいコンクリートの建物から懐かしい京都の街へと歩を進めました。

産婦人科以外には入院経験のない私にとって、とても衝撃的でよい勉強になった十日余りでした。この経験を生かして、更に芸道に精進してよい舞台を作り、後進の指導も心してするように心がけたいと思います。お稽古を突然休んで大変ご迷惑をおかけしました。出来るだけ早い時期に穴埋めするよう努力するつもりですので、今後共よろしくお願いいたします。