「京都・北山丸太」 北山杉の里だより

京都北山丸太生産協同組合のスタッフブログです

雨の恵。

2015年07月03日 | 北山丸太について

 最近の集中豪雨は本当に怖いですね・・・

 

しとしとしとしと、雨が降っていたある日。

「よう降りますね~、嫌になりますわ~」

「梅雨やさかいなぁ」

最近の北山杉の里での会話です。

 

 ある日、「そやけど、雨も降らんと、錆(さび)丸太もできひんねんで」と若い人へ口伝えが始まりました。

 

 錆丸太とは昔から茶室や数寄屋建築には無くてはならない建築材料で、木が生長する梅雨時期に伐採し樹皮をむいて、木肌に黒褐色のカビをつけて商品にするのです。ですから、雨が降らなければ、錆丸太はできないのです。

 その模様は自然まかせなので、どれ一つとして同じものはありません。

(写真:株式会社 梶本銘木店 ホームページより転載)

和風建築では、このように使われています。

(写真:株式会社 梶本銘木店 ホームページより転載)

 

偶然の産物で出来たものでしょうが、それをおもしろい、売れるかも、と最初に製品にしてみた人って凄い感性の持ち主ですね。

 なかなか最近の建築ではお目にかからない素材ですが、誰かが「これ、おもしろいやん」とうまく使っていただければ、また新たな可能性が生まれるかもしれませんね 

 

 

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