週末の間に7月に入りました。今年の折り返し地点。植物も動物も巡る季節と共に成長しています。
まだ半年、もう半年。一日一日を大事に生きて行くには、あまりにも時の流れが速いような気がします。
そんな毎日の中で、ちょっぴりスローライフを感じられるような場所を3回に分けてご紹介したいと思います。
国道162号線を折れて杉阪方面を真っ直ぐに行くと京見峠。
峠を越えると北大路などへは近道なので、利用する方も多いですが道は細く離合の際は要注意です。
中ほどに見えて来るのがH林業。遠くにログハウスが見えますが、こちらは次回のお楽しみ♪
アプローチのような道を奥まで行くと、こんな手作りの目印がありました。木工→陶芸→?
そう、H林業では北山杉の他に木工製作、そして陶芸もしておられます。それでは工房の内部を見せていただきましょう。
ところ狭しと並んだ木工品たち。機関車や飛行機など、車輪の部分に美しい年輪の見えるタルキが使われています。素朴で温かみのあるものばかりです。
アルファベットの列車も面白いですね♪
ペットボトルを胴体にした飛行機がモビールのように空間を漂っています。立てたら花瓶にもなります。
こちらは小学生の図工の木工体験になるそうで、今からたくさんキットを用意しなければならないとか。
現在、製作中のミニチュア・・・? 「これも木工品ですか?」
「No!」
増築するテラスのミニチュアモデルを製作しているところなんです。
お施主さんの希望に添って建築家が設計図を作成するのですが、図面だと頭の中で想像してしまうので、実際にはズレが生じることがあるかも知れません。
細部まで忠実に再現したミニチュアモデルにすると、目を通してリアルに感じられるし、施工する側も説明しやすいですよね。建築家の安藤氏をはじめ、最近はこのような手法をとることが多くなってきたようです。
家を建てる、増やすということはそこに住む人にとって大きな出費であり大きな出来事です。
居心地のいい、お気に入りの場所を創るためのさまざまな過程の一つがここにもありました。
実際のテラスが出来上がったら、このミニチュアはどうするのかしら…聞くのを忘れたのですけど、私だったら大切に飾っておきたいなぁと思うのですが。。
工房のお隣には何やら不思議な機械が。
このコ達が待っているのですね。そう、窯です。
先ほどのミニチュアモデルを製作しておられたAさんは陶芸もされますし指導もしています。
こねて、形を整えて、乾燥させて…窯に入れるところまで作る人にやってもらいます。そして、窯から出すのも…作った人です。
「創った人が創ったんやと実感できるように。」Aさんはこっそり仕上がりを見たり面倒を見ながら、創った人が窯から自分の作品を取り出す時のわくわくと笑顔を想像します。
陶芸を知り尽くしている人だからこそ解る、楽しみや喜びを感じてもらおうというAさんの愛情です。
にゃんこも作業を観察中。チェーンソーに気を付けてね!
工房を少し降りてくると白い波板に覆われた背の高い建物が見えてきました。
ここはH林業の大切な大切な北山丸太の乾燥室です。お邪魔しま~す!
つやつやと輝く磨丸太や絞り丸太が温度・湿度管理されています。今のような梅雨の時期は扇風機で風を通して、通気性をより良くしています。
いかがでしたでしょうか?
そこに木があるから、土があるから、考えてそして創る。けれど妥協ではなく、モノを大切に、使う人が心温まる作品がここで生まれています。
童話に出てくるような綴れ折りの道の下では、まだまだ素敵な時間が私たちを待っていてくれたのでした。
次回をお楽しみに!
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